【プロ英語講師が教える】英語勉強法

勉強

気合い入れすぎて長くなってしまいました(^^; お時間ある時にお読み下さい。

目次

英語習得のゴールデンルート

ゴールデンルートとは

日本生まれの生粋の日本人が、最も効率よく英語を話せるようになる「ゴールデンルート」と私が呼んでいる道があります。

中学高校で英語をしっかり勉強し、アメリカなど英語を話す国の4年制大学に入学して卒業する事です。幼少時にバイリンガル教育など要りません。

この流れで海外の大学に入学さえ出来れば、最初の1年は苦労するでしょうが、卒業する頃には日常会話なら問題ないレベルになっているでしょう。

もちろん本人は大変だったと後に語るでしょうし、自分が理想的な道を歩んだということに気が付かない場合が殆どです。しかし、これが英語習得の最も理想的で簡単な道です。

ただ、ゴールデンルートを通れる日本人は多くありません。私もゴールデンルートを通れませんでした。

ゴールデンルートを通れないとなると、日本人にとって英語の習得は途端に難しいものとなります。

大半の日本人がたどる道

多くの方は、英会話学校に行けば良いと考えるでしょう。でも英会話学校に行って英語を話せるようになるのはほんの一握りの人たちだけです。

何故なら英会話学校は主に、英語を話す練習をするところだからです。基本からきちんと指導してくれる、と思ったら大間違いです。

初心者から始めて、英会話学校に行って話せるようになったという人を、今まであまり見たことがありません。

皆さんはいかがですか? 初心者で英会話学校に行って英語を話せるようになった方は身の回りにいますか?

大半の日本人は英語の勉強を始めても、お金と時間だけ消費して、上達しないまま年月だけ過ぎ去って行くのが普通です。何故なら勉強の仕方を間違えているからです。

英語力の構造

英語を話せない人には2種類いる

英語初心者には2種類あります。「勉強不足の初心者」と「練習不足の初心者」です。

なので英語学習にはそれぞれのアプローチを取らなければなりません。

そもそも何故2種類かというと、言葉を操る為には、「知識」と「スキル」が必要だからです。

そして知識を得るためには勉強せねばなりませんし、スキルを得るためには練習せねばなりません。

英語力の構造

以下が大まかな英語力の構造です。知識という土台の上にスキルがあります。

英語を話したいのであれば、これらを体系的に身に着けていく必要があります。

何故、英会話学校では英語を話せるようにならないのか

英会話学校の問題点

一言で言うと、教え方に問題があります。

つまり、「外国人と英語を話していれば、自然と英語は話せるようになるはず」という考え方が根本にあるのです。

下の図のように、「外国人と会話し続ければ、全ての英語力が底上げされていく」という考え方です。

英会話学校は大体、外国人が講師を行い、英語で授業を行います。しかし、生徒が講師の話している内容を理解できません。そして、自分が話したい内容を英文として組み立てることが出来ません。

つまり、英会話学校での授業は、スピーキングとリスニングのスキルがそれなりにあり、コミュニケーションがある程度成り立っていることを前提にしているのです。

だから先程言った、基本的な知識はあるけど練習不足の初心者であれば、英会話学校は意味のある場所になります。

逆に言うと、英会話学校で外国人の授業を受けるには、それなりに知識があり、多少の会話力がないと授業についていけません。これが既存の英会話学校が抱えた大きな問題なのです。

だからそれなりに英語の知識がある方であれば、英会話学校に通うことによって英語力は伸びるでしょう。英検で言えば2級位(高卒レベル)です。そういう方には意味があります。

しかし簡単な英文も組み立てられない多くの初心者にとっては、極めて非効率な授業なのです。多くの初心者は、英会話の授業を受ける以前に、必要な基本的知識がかなり欠けているのです。

慣れで英語は話せるようになるか

中には「英語は慣れだ」と言う人もいます。それは半分正しくて、半分間違っています。

一定の英語の知識がある人であれば、慣れによって英会話の力は伸びていくでしょう。これが最初に述べた「ゴールデンルート」です。(ゴールデンルート経験者ほど英語は慣れだという方が多い気がします😅)

でも基本的な知識がない人がひたすら英語に慣れようと思っても無駄です。どんなに英語のシャワーを浴びても消化できないからです。いわゆる、「馬の耳に念仏」という状態です。

これは様々な研究で実証されていますし、実際の例も多く目撃します。例えばワーキング・ホリデーで1年も海外に滞在したにも関わらず、英語が話せないまま帰国される方は珍しくありません。

こう言うと必ず決まって「子供は慣れだけで言葉を話せるようになるではないか!」という反論を頂きます。これは科学でも完全に解明されていないのですが、確かに子供は慣れだけで言葉を身につけます。

でもだからこそ、子供の母国語の習得は「第1言語習得」、大人の外国語の習得は「第2言語習得」と、分けて研究されているのです。

ちなみに人間が慣れで言語を習得できるのは16歳が境界線と考えられています。それ以前だと誰もが自然にネイティブなみに習得でき、それ以降だと本人の努力次第、というのが研究で出ています。

おそらく英会話学校で「すぐに慣れるから大丈夫ですよ」と言う説明を受けると思います。それは、慣れて緊張しなくなるだけで、英語が話せるようになるという意味ではありませんのでご注意下さい。

初心者は何をすれば良いのか

初心者に必要な英語力

初心者は大きく3つの基本的な知識を習得する必要があります。英単語、英文法、発音です。

慣用表現や文化はおいおい身につけていけば良いと思います。

ちなみに日本の英語教育では「発音」が抜けています。

結果的にカタカナ発音で中学高校の6年間を過ごすことになり、間違った発音が身についてしまうので、後からリスニングやスピーキングで苦労する事になるのです。

初心者に必要な英単語力

初心者の方は、そもそも中学で学んでいるはずの基本単語を覚えていません。基本的な単語を知らないというのは致命的です。

難しい英単語を簡単な英単語で説明することは出来ますが、簡単な英単語は説明のしようがありません。つまり会話が成り立たないということです。

人によっては「絵を書いたりジェスチャーすれば伝わるから大丈夫」と言いますが、私は否定的です。常にそんな事をし続けるのは双方にとって大きなストレスです。

だから最初は必ず英単語を覚えなければならないのです。英単語の知識はスポーツで例えれば、筋力に相当します。弱々しい体を鍛え上げる必要があるのです。

私の経験上、多くの初心者は英単語500語レベルです。コミュニケーションには最低1000語は必要です。できれば3000語は欲しい所で、でなければ過度のストレスに悩まされます。

ちなみに最近の英英辞典も基本単語(例えばOxford3000)で説明するのが主流です。基本単語3000語を理解していないと英英辞典も引けないのです。

以下にレベルごとの必要な英単語力を示します。

時々、「○○○語あれば英語は話せる!」みたいな教材を見かけますが、気をつけて下さい。限られた単語でもそれなりの表現は可能ですが、単語力は多いに越したことはありません。

ちなみにTOEICに必要な英単語力は満点でも8000語程度ですが、映画やニュースを見ればそれ以上の英単語が沢山出てきます。

英単語をどうやって習得するか

最大の問題は、英単語の習得は非常に時間が掛かるという事です。

いかに英単語を短時間で多く覚えるか、というのは昔から英語学習の大きなテーマでもあります。

様々な方法が提唱されていますが、正直な話、どれも簡単ではありませんし、本当に効率が良いのか、という疑問が常に残ります。

英単語暗記は多くの初心者にとって大変で、週に50個が無難なペース、飛ばしても100個が限界でしょう。

そう考えると、基本単語の習得だけでも最低1年掛かかります。だから初心者の方はくれぐれも英単語学習を行って下さい。しっかりと、でもゆっくりと、です。

多くの英会話学校や英会話講師は、英単語学習をかなり疎かにしています。他校で伸び悩んで当校にやって来る方は軒並み、英単語力が不足しています。

何年も勉強してきた割に、英単語力が500語位しかなく、全くの初心者と代わらないことが多いのです。500語では最低限の意思疎通すら苦労するレベルです。

現在英会話を学んでいながら英単語学習をしていない方は、週50個で良いので必ず英単語学習を行って下さい。

中には「英語を使っていれば自然と英単語は覚えられるので特に勉強する必要がない」という主張もありますが、一般的には無視すべきと考えます。

自然に英単語が覚えられていくなんて、日本で普通に暮らしている限り無理です。それはかなり英語力の高い人が、海外で暮らしていて初めて言える言葉です。

目標はまず1000語、そして次に3000語です。3000語に達していない方は、外国人講師の授業はまだ早いと考えた方が良いでしょう。

最近は数ヶ月という短期集中で英語力を伸ばすやり方も流行っていますが、英単語の習得だけ考えても、TOEIC500に満たない初心者にとっては現実的ではありません。

では英単語をどう勉強するか、ですが、基本は「英単語帳を使って毎日覚える」ことです。

英単語帳

どれが良いかというと、基本的には相性です。

幾つか参考に挙げておきます。

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ナガセ
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少々古いのが難点ですが、テンポの良いCDが生徒の間で評判です。英単語をリズミカルに覚えられます。

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必要な英単語を全て例文に仕立て上げた本です。文で覚えたいのであれば、お勧めです。

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これも文で覚える系です。より英会話寄りで、独学派にはやりやすいと思います。

中学英文法の学習

中学英文法を取得するには、市販の参考書や問題集がまずは最適です。取り敢えず、以前書いた記事があるので参考にして下さい。

ただその後、良い参考書が出てきたので紹介します。

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3年までありますので、全くの初心者が中学英文法学習の最初に行う参考書としては「超」お薦めです。

何が良いかと言うと、著者の山田先生は18歳までアメリカで育ったバイリンガルなのですが、御本人が動画に出て解説しているのです。そしてそれは全て無料で公開されているのです。

似たようなコンセプトの本を他社も出していましたが、撃沈してしまいました。恐るべし学研です。実は合冊版もあるのですが、薄い本を1冊ずつ仕上げていく方が、学びやすいので、分冊版がお勧めです。

なお、その後、山田先生は家庭教師のトライからも似たような本を出していますが、そちらも全て無料で解説動画を見ることが出来ますので、そちらを使っても大丈夫です。

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小学館
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ただ、上記が終わったから中学英文法は終了だと思わないで下さい。これらは中学英文法のほんの入口です。他の中学英文法の本や問題集で更に理解を深めて下さい。

中学英文法での英作文

中学レベルの英文法を理解し、中学レベルの英語を読めるようになったら、本当は中学レベルの英作文に進むべきと考えます。

しかしこれは難しいのです。何故なら中学レベルの英作文を学ぶ方法は殆ど無いからです。だから普通は、いきなり外国人相手に会話練習することになり、非常に苦労します。

例えるなら、教室で泳ぎ方の基本を学んだ後、いきなり足のつかない海に飛び込むようなものです。本来は足のつくプールで練習するように、簡単な英文を組み立てる練習をすべきですが、色々と問題があり、良い勉強法が無いのです。

【参考】英会話カーディムでのやり方

結局、私達の学校では、対策として、自分たちで英作文専用の教材を作成するはめになりました。生徒さんに英作文してもらい、その文を講師が徹底的にフィードバックするという授業を実現するためです。

「あなたの作った英文には主語が抜けているよ。この文の主語は何だと思いますか?」、「そこは a より the の方が良いね。何故なら~」、「いきなり疑問文を作るのが難しくければ、まず肯定文を作ってみて」、などなど。

そしてこれを繰り返しますので、生徒さんは簡単な英文なら瞬時に間違えずに組み立てられるようになります。

これは本当に効果的で、非常に良い手応えを感じています。

ちなみに、私たちの授業のやりかたを図にすると以下になります。

ただこの方法は、非常に効果的ではあるのですが、大きな問題があって簡単には出来ないのです。すなわち、これを可能とする教材と講師が必要なのです。私達は教材を自作しましたが、仮にこの教材があっても、普通の講師には使いこなせません。つまり、講師にかなり高い英語力と知識が必要なのです。

中学レベルとはいえ、英作文は教えるのが非常に難しいのです。何故なら生徒さんの間違えた英作文に対して、何故それが間違いなのかを毎回瞬時に指摘して解説し、手直ししなければならないからです。

実感として、講師にTOEIC900位の英語力は最低必要です。850でも厳しいと感じます。

でも文部科学省の指針でも、高校の英語講師の目標ですらTOEIC730で、その達成率も高くありません。

【文部科学省「英語教育実施状況調査(H25)】
・公立学校の英語担当教員の英語力について、英検準1級以上、TOEFL iBT80点以上又はTOEIC730点以上の者の割合は、全国平均で、中学校で28%、高等学校で53%となっている。

文部科学省HPより
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm

他の英会話学校や英語コーチの募集要項を見ると、こども英会話でTOEIC650、英語コーチやオンライン英会話で800、大手英会話学校でも850。この授業をするには英語力が足りていません。

すると、講師は生徒の間違いを指摘は出来ても、なぜ間違いなのかを説明が出来ないのです。すると、生徒は「ただ正解を覚える」だけになってしまい、英作文を理解することが出来ないのです。

独学で行う方法

しかし独学で行う方法が全く無いわけではありません。例えば、瞬間英作文で有名な以下の本です。

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ベレ出版
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ただ現在は同じコンセプトで他にもたくさん出ていますので、そちらを選んでも良いと思います。例えば以下の2冊もお薦めです。

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これらを是非使ってみて下さい。ただ解説がどうしても不足気味になるので、「何故その日本語がその英文になるのか」は近くに英語に詳しい方がいれば聞いてみて下さい。
(独学はどうしてもここがネックになるのです…)

ちなみに瞬間英作文は元々以下の本で提唱されたやり方です。良い本なので、英語学習の全体像を見るために一読の価値はあります。以下に紹介しておきます。

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5文型について

よく生徒さんが英文法を勉強していて、5文型にはまり込んで身動きが取れなくなるので一応注意として書いておきます。

中学英文法を学ぶと必ず5文型が出てきますが、過度に気にしすぎないで下さい。

もともと5文型は、約100年前にC.T.アニアンズという学者が提唱したものが原案となっています。以下がその本です。

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それを、細江逸記先生が日本に紹介しました。以下の本です。

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英語は語順で文の意味が決まってくるので、この5文型というのが日本人には非常に分かりやすく、使い勝手が良いということで広まりました。

日本語は助詞さえついていれば語順が入れ替わっても文の意味は変わりませんが、英語は文の意味が変わります。

日本語】

太郎は 花子を 好きです。

⇒ 好きです、花子を、太郎は。

英語】

Taro likes Hanko.(太郎は 花子を 好きです。)

⇒ Hanako likes Taro.(花子は 太郎を 好きです。)

ただ、5文型は理論的には問題が多く、その後7文型とか8文型とか、25文型とか考えられてきました。

なので5文型は海外では殆ど知られておらず、日本でも「深入りしても仕方がない」ということで、過度に5文型に固執する人は今どきいません。

ただ、5文型は英語の基本的な語順を理解しやすいので、全く無視するよりは、適度に学んだ方が無難というだけなのです。

だから、5文型が分からなくても気にしないで下さい。中級者以上になってから理解すれば大丈夫です。

英語の発音の理解と習得

何故、日本人は英語の発音で苦労するのか

日本で英語を勉強していて一番苦労するのは発音の習得です。何故なら、発音をきちんと教えてくれる人もいないし、分かりやすい発音の本もあまり無いからです。

そもそも、中学や高校では発音の仕方を殆ど教えてくれません。日本の英語教育の根本的な問題なのですが、英語講師自身が発音を学んできていないので、教えようがないのです。

最近まで英語を話すことは重要とみなされなかったので、英語講師向けの授業でも発音は疎かにされてきました。

なので大半の日本人は、いきなり外国人と英語を話さなければならない状況になって初めて、「自分の発音が通じない、相手の発音が理解できない」となるのです。

ネイティブは発音を教えられるのか

そうすると、「実際に発音できる外国人に聞けば良いじゃないか」となるですが、彼らは教えられません。教え方が分からないからです。

だから「自分の発音を真似しろ」となるのですが、聞いたって分かりません。何度やっても上手く出来ず、挫折感だけが残るのです。

英語を話せる日本人なら発音を教えられるのか

じゃあ、「英語を話せる日本人に聞けば良いじゃないか」となるのですが、そもそも英語力が高いからといって、発音が上手いかは全く別です。

英語が堪能な日本人でも、発音を疎かにしている方は非常に多いのです。

では発音の良い日本人なら、発音を教えられるかと言うと、実はそうでもないのです。

彼らも必死に練習して身につけた方が大半です。だから感覚的な説明が多く、上手く説明できないのです。

日本語で書かれた英語の発音の本は、そういう方々が書いていることが多く、説明が分かりにくいのはそういう理由なのです。

例えば th の発音です。大体どの本にも、「舌を噛むようにして」と書いてますが、私はこの説明は適切ではないと考えています。

何故なら、本当に舌を噛むとそもそも音が出ません。だから強く舌を噛んではいけないのです。この力加減が非常に難しく、余計な苦労が必要になります。

それにも関わらず、昔からこの説明が頻出しているのです。

発音の本

取り敢えずここでは、初心者向けの本を紹介しておきます。

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元々CDが2枚ついたお得な本だったのですが、現在ではなんと2時間相当のDVDが更について、日本語堪能な外国の方が日本語で説明してくれます。

このDVDが秀逸なのです。これを見るだけでも価値があります。

発音の本が出る度に目を通しますが、いまだにこの本が一番バランスが取れていて、内容も分かりやすいと思います。

それから発音練習ですが、やはり音読を行うのが良いと思います。音読用の本を購入して、CDをしっかり聞いて、音を真似るのです。

初心者向けの音読の本というとやはりこれでしょうね。

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この本は全6種類あり、かなりお薦めです。実際の教科書から持ってきているので当然なのですが、よく出来ています。

英単語の意味も下に書いてありますが、1つ問題があって、英文の訳が付いていないのです。おかげで私は生徒さんのために全て翻訳する羽目になりましたが。。。

発音を習得する順序

発音ですが、大きく母音と子音に分かれます。正直、母音の方が難しいです。

ただ母音は日本語発音でも比較的通じやすいので、初心者はまず子音の習得が重要だと考えます。

そして、正しいやり方が分かったとしても、習得にかなり時間が掛かります。1,2年は普通に掛かるのではないでしょうか。

と言うのは、発音の習得には3段階あります。

  1. 正しい発音のやり方を理解する
  2. やろうとした時に正しく音が出せる
  3. 無意識でその音を出せる

例えば、R の発音に気をつけて音読するとします。

すると R はもちろん正しくやれなければいけませんが、次に L の発音に気をつけて音読すると、R の発音を忘れてしまうのです。

気をつけるべき発音をすべて気をつけて発音できるようになるには、かなり長い時間が掛かります。

そして、かなり長い時間が掛かるゆえ、初心者の時代からしっかりやっていかないといけません。

でないと自分が上級者になった時に発音を矯正しようと思っても、既に悪い癖がついているので、非常に苦労することになります。

カタカナ発音が治らなくなった方は、上級者、更には英語講師もいますからね。

基本的な知識がついたら次は練習でスキルを身に着ける

中学レベルの知識がついたら、次はスキル、すなわち知識を使いこなす力を身に付けて行かねばなりません。

切り替え時期は大体TOEIC換算で500相当から600相当の間くらいです。

最初に行うべきはリーディングでしょう。特に多読がお薦めです。多読ならTOEIC300位から始めても大丈夫です。

リーディング(多読)

これは中学英文法の学習と並行して始めても構いません。

コツは、なるべくやさしい英語で書かれた「簡単で薄い本」を「何十冊も」読むことです。厚い本は心が折れますから(笑)

さて、多読といえばやはりSSSさんを紹介すべきでしょう。以下では多読向けの本のシリーズを解説してくれています。

ある程度簡単な文を読めるようになったら多読はお勧めなので、当校では多読本をたくさん揃えて、生徒さんに貸し出していますが、多読用の本は薄い割に値段が高いんですよね。

10分かからず読めてしまう本が一冊1000円位、普通にしますからね。例えばこんな感じです。

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30ページもないのに1000円超えてます。。。でもこれが相場です。

そこで個人で多読をするならお勧めはこちらです。毎月定額1000円以下で読み放題です。

出来れば音声も一緒に聞いたほうが良いでしょうね。どちらが良いかは好みで決めて良いと思います。

あまり本もかぶってないので、片方で一通り面白そうなのを読んでしまったら、もうひとつに入会して続けるというのもありでしょうね。

そもそも何故多読が必要かといえば、英文に慣れるためです。覚えた英単語も一杯出てきますので、英単語の定着にも非常に役立ちます。そして多読を続けると、英語を読むときの抵抗感が段々無くなっていきます。

ある生徒さんが言っていたのですが、「以前は英語のメールが来たら後回しにしていたのに、ある時、普通に英語のメールを読んでいる自分に気がついて驚いた」そうです。これが多読の効果なのです。

ちなみに精読というのは、難しい英文を辞書を引いたりしながら意味や英文の構造を解き明かしていくのですが、この段階では早いでしょうね。

多くの日本人はリーディングというと、難しい本を読もうとして挫折することが多いので気をつけて下さい。

コツは自分が読めそうな本の2段階以上、易しい本を沢山読むことです。

リスニング

多読が順調なら、適当なタイミングでリスニングを始めるべきです。

しかしこの段階以前では、いわゆる普通のリスニングは早いので、音読のテキストを見ながら耳で慣れるぐらいで良いと思います。

何故なら、初心者でリスニングが苦手と言う方の大半は、そもそもリスニングが苦手なのではなく、英単語や英文法の知識が欠けていて、英文が正しく読めていないのです。

だからその状態でリスニング練習をしても効果が薄いので、中学英文法や中学英単語を一通り終えてから、リスニングを取り入れた方が良いと思います。

リスニング教材

最初に言っておきますが、初心者向けのリスニング教材は殆どありません。これには私も本当に困っています。

まぁ、仕方ないので、NHKの基礎英語を使っています。スクリプト(英文)を見ずに数回聞いて、意味が理解できるか確認するのです。

この段階まで英語学習を進めてきた方なら、読めば殆ど全て理解できる英語力があります。でも聞いて分からなければ、それは純粋に「音を聞き取れていない」ということになるのです。

だから中学英文法や英単語を一通り終えた方に、易しい基礎英語1から始めてもらってますが、基礎英語3まで来ると皆さんかなり苦戦していますね。

あと、音の変化を理解してもらわないといけないので、音の変化の聞き取りに関するテキストをやるべきです。例えば以下などお薦めです。

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この本は講師の方が3時間に渡ってCDで解説してくれてるんですよね。凄いと思います。

最近は他にも色々でてきたので、相性の良さそうな本があれば、それを使って頂いても結構です。

初級から中級へ

高校英文法の学習

さて次の段階です。ここまで来ると、正直初心者とは言えませんが、一応説明しておきます。

実際、中学英文法や基本単語を使いこなせれば、海外旅行とかは何とかなってしまいます。だからここから先は行かないというのも選択肢の一つです。

でも人間、欲が出ます。「もっと聞けるようになりたい、もっと話せるようになりたい。」すると、英文法としては高校英文法にまで踏み込まなければなりません。

しかし安心して下さい。英文法は大学受験レベルまでまでやれば、もうこれ以上勉強する必要はありません。(まぁ、語法はやらなければなりませんが…)

高校英文法の最初の1冊はこの辺が無難でしょう。高校英語の基本が短くまとまっています。まずこの1冊を最初に読むべきでしょう。

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そして次が通称「ハイジ本」です。

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この本の凄さは、高校英文法を殆ど全て網羅していて、無料で解説ビデオが見れてしまうことです。

実はインターネットでも無料で見れます。

普通の大手予備校でこんな事やったら生徒数を減らすので絶対やりません。家庭教師のトライだから出来たのでしょう。

更にこの本、実は買わなくても全ページをホームページからPDFでダウンロード出来てしまいます。なので実は無料で勉強できてしまうのです。

でも高いものではないので、買って本を見ながら勉強したほうが効率が良いので、購入をお勧めします。

英文法書

あと、英文法書を別途1冊は買った方が良いと思います。調べ物用です。

単語が分からなければ英和辞典を引きますが、英文法が分からなければ英文法書を引きます。

インターネットで調べるという方もいると思いますが、網羅性や正確さで問題があります。1冊2000円弱なので、買った方が絶対に便利です。

買うとしたら以下がお薦めです。

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この本は、有名な Forest の著者が出版社を移籍して出した本です。一応 Forest もまだ売っていますが、音源の無料ダウンロードも終了していますし、これから買うなら Evergreen がお勧めです。

でも自宅にたまたま昔使った Forest があるなら、別に買わなくても大丈夫です。

一応参考までにリンク貼っておきます。

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人によっては、Evergreen より以下が良いかも知れません。

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違いは、仮に高校英文法が1から10まであったとしたら、Forest は1から7までを説明し、Atras は3から10までを説明しています。

基本に関してきちんと説明が欲しいと言うなら Forest がお勧めです。基本的なところはどうでもよいから、もっと色々情報が載っている方が良い方は Atras がお薦めです。

個人的にはどちらでも良いと思います。どちらも良い文法書です。大半の人はこの1冊で、一生使えると思いますよ。

(ちなみに私は佐藤誠司先生のファンなので、Atras は時々参考にさせて頂いています。)

単語

大学受験レベルぐらいの単語力(3000から5000語)は必要です。それらは普通に日常会話で出てきますし、本やテレビにも出てきます。

単語は日々の努力で少しずつ身に付けていくしかありません。大学受験用の単語帳は色々出ていますので、それらを使って英単語を身に付けて下さい。

先程も言いましたが、英単語力はスポーツでは筋力に相当しますからね。

単語帳

幾つか出しておきます。自分と相性の良いものを探して下さい。

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この中でも「データベース3000」はCDもついてお得です。それ以外は別途CDを買わねばなりません。

ちなみに大学受験レベルを終えたら、有名な DUO 3.0 に手を出しても大丈夫です。

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辞書

最近は辞書を持っていない人が増えました。辞書が無くてもインターネットや無料辞書アプリで代用できるからです。

だけど多くの方が気付いていませんが、それは非常にもったいないことなのです。初心者でも辞書を「買うべき」と私は考えます。

私はおそらく「英語辞書オタク」です。現在手に入る限りの英和辞典、英英辞典、和英辞典、などを所有しています。

今まで辞書に何十万円もかけましたし、プロの翻訳家や通訳者のレベルだと思います。あらゆる電子辞書データを辞書ソフトで一括検索出来るようにもしています。OED ももちろん持っています。

また、インターネットで見られる辞典もほぼ全て把握しています。私が辞書にこだわるのは、英語に関して疑問が生じたら、すぐに調べられるようにするためです。

そんな私がイチオシの英和辞典があります。以下です。

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4000円弱と言う値段ですが、10年以上使い続けることが出来ますので、コストパフォーマンスは大きいです。

殆どの辞書を持つ私が現在一番愛用しているのが「ウィズダム英和辞典」なのです。

この本の特徴は3つ、見やすいこと、語法も含めて解説が詳しいこと、そして、インターネットでも見られること、です。

ちなみに語法というのは、一つ一つの単語の使い方です。英文法というのは、全体的なルール、語法は各単語に関する局地的なルールです。

中級者になって来ると、語法を無視できなくなってきます。

そしてインターネットでの見やすさも特筆すべきものがあります。正直、紙版は全く使っていません。何故なら全く同じ内容を、どこにいてもインターネットで見られるからです。

40歳を超えた方なら分かって頂けると思いますが、老眼が進み、メガネをして紙の辞書を引くのは苦痛なのです。一方、インターネットならいくらでも文字を大きく出来ます。

最近はインターネット上で無料の辞書が見られますので、それで十分ではないかと考える人も多いでしょう。良い時代になりました。これらの辞書は、一昔前は有料で販売されていた辞書が元になっています。

ですが、個人的にはお金を出してもウィズダム英和辞典を使うべきと考えます。分かりやすいからです。単語を調べた時に、その周辺情報も一緒に学べるというのは非常に効率が良いのです。

有料の辞書にはやはり、お金を払うだけの価値があるなぁ、と思います。

以前私は調べ物をするために、持っている全ての辞書やインターネット上の英英辞典を片っ端から使って調べたことがあります。

そしてそれぞれの辞書から重要な情報をメモしていって、最後にウィズダム英和辞典を引いたら、それまでにメモしたことが全て書いてあった事がありました😅

リーディング

このレベルまで来たら、多読ではなく、精読を行うべきです。

精読というのは、文章の意味構造をきちんと読み解きながら、ひとつひとつの意味を理解していくことです。

一般には「英文解釈」と言った方が分かりやすいでしょう。英文解釈は色々なレベルや種類があって特定のものをお勧めしにくいのですが、敢えてこれをお勧めしておきます。

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亡き伊藤和夫先生の名書の一つです。古い本なので、もっと良い本はないかと探したのですが、一見易しい内容ながら核心に切り込んだ本はなかなかなく、この本を挙げさせて頂きました。

もし試してみて、難しければもっと易しめの参考書を使って下さい。でもその後、この本(上下とも)は是非、2周くらい行って下さい。

難しい文を見ても慌てなくなります。

リスニング

多読などを順調に進め、量を読むことに慣れてきたなら、いよいよリスニングを検討すべきです。

リスニングというと必ず候補に上がって来るものがあります。VOA Learning English (元 VOA Special English)です。

無料ですし、記事は基本的に基本1500語で書かれているので、初心者に最適なはずですが、実はそうではありません。

ある程度リスニングに慣れたら聞いてみるのは良いと思いますが、意外に単語の選択や使い方に癖があり、それほど簡単というわけではありません。

だから VOA はお勧めしません。代わりに「NHK ラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」をお勧めします。

週に5回放送がありますので毎日行って下さい。もちろん上記でインターネットでも聞くことが出来ます。

なお、ここで注意なのですが、必ず毎月テキストを購入して下さい。一冊約500円なので高くありません。

最初はテキストを見ずに何回か聞いてみて、意味を理解して下さい。1回が約4分と長いのですが、英文はかなり易しめです。大体高校1、2年レベルです。

それからテキストを見ながら、聞き取れなかった場所を確認しながらまた聞いてみて下さい。これを行うと自分の弱点が見えてきます。

過去のものはCD付きの本として出版されているので、こちらを使っても良いですよ。1冊例を挙げておきます。

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ちなみにリスニングは必ずスクリプト(原稿)のあるものを利用し、聞いた後に必ず確認して下さい。電車などで「聞きっぱなし」にしている方をよく見かけますが、非常に効率が悪いです。

英会話

いよいよ実践練習です。

少なくともこの段階で、TOEICなら500以上、英検なら準2級ぐらいの英語力があるのが理想的です。

これ以前に始めても良いですが、効果はあまり期待できませんので、あくまで肩慣らし程度と考えて下さい。

そしてお勧めはやはり、オンライン英会話です。何故ならお値段と手軽さです。

リアルな英会話学校に行くと、週に1回でもそれなりの授業料が掛かります。ネイティブで個人でやっている方でもおそらく1時間3000円位からでしょう。

オンラインなら一月6000円位で、毎日授業を受けることもできます。

それに週に1回というのは、英語を話せる方が英語を忘れないようにメンテナンスとして行うレベルです。この程度の頻度では英語力は伸びません。

だから出来れば毎日授業を受けて欲しいのですが、難しくても週に3回は受けるべきです。これ以下だと一気に効率が落ちます。

どういうことかと言うと、日本で英語を勉強している殆どの方は、絶対的な練習量が足りてないのです。

そして勘違いしてはいけないのですが、授業と言いながら、英語を教えてもらう訳ではない、ということです。

これは会話練習なのです。なので、教えてもらうという気構えでやっていると、空振りします。

あくまで会話相手になってもらって練習するという意識で行って下さい。

こうやってオンライン英会話を1年間毎日続ければ、外国人相手に何とか会話出来るレベルに達するでしょう。

オンライン英会話を長続きさせるコツ

コツは3つです。

  1. 毎日決まった時間に行うこと
  2. お気に入りの講師のグループを作ること
  3. 易しい教材を選ぶこと
1.毎日決まった時間に行うこと

まず、時間がある時にやろうとしたら、間違いなく長続きしません。だから毎日決まった時間にやることを決めてしまうのです。

そしてそれを仕事のように、必ずやらなければならないこととして、行います。

2.お気に入りの講師のグループを作ること

おそらく講師とは相性があります。だからお気に入りの講師を数人見つけるのです。

最初は人気のある講師を選べば良いでしょう。ただ、人気のある講師は予約が難しいのです。だから常に数人の中からすぐに選べるようにしておきます。

おそらく、授業をこなさないと次の予約を出来ないオンライン英会話が大半でしょう。だから、授業が終わったらすぐにお気に入りのグループから講師を選んで次の授業を入れてしまうのです。

これを習慣にします。

3.易しい教材を選ぶこと

授業となると、事前に時間を掛けて予習して、終わったらしっかりと復習せねばならない、となると、間違いなく長続きしません。

オンライン英会話はあくまで、会話練習が目的です。だから予習や復習にそれほど時間を掛けるべきではありません。段々億劫になっていきます。

だからコツは、易しい教材を選ぶことです。

本当は教材なしのフリートークでも構わないのですが、それは上級者で話し好きでないとかなり厳しいです。

私自信もそんなに話し好きと言う訳でもないので、自分が英語を話せない時は、フリートークはかなり苦痛でしたので、あまりお勧めしません。

だから、易しめの教材を選んで、その教材で授業を受ける形にして、会話練習をするのです。

だから有名な Side By Side の1からやれば良いと思います。

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オンライン英会話を始める段階まで達していれば、この本は内容的にかなり簡単でしょう。ただ、これをもとに英語で会話するとなるとなかなか歯ごたえがあると思いますよ。

オンライン英会話を受けていて、多くの方にとって苦痛なのが、講師が何を言っているのか分からず、どう応答して良いのか分からなくなることです。

でもこのように易しい教材を使えば、仮に講師の説明がよく分からなくても、内容が簡単なので今何をやっているのか分からなくなることもありません。

つまり、嫌な緊張感を感じなくても良いので、毎日続けやすいのです。

忘れないで下さい、オンライン英会話は英語を教えてもらうのではなく、単なる会話練習です。

初心者がやりがちだけど気をつけること

以下に初心者の方がよくやってしまう失敗例や勘違いを一応挙げておきます。

ネイティブ講師の授業を受ける

上で散々説明したので簡単に留めておきますが、基本的な知識と、最低限のリスニング力とスピーキング力が無いと、そもそも授業が成立しません。まぁ、楽しいかも知れませんが、英語力は伸びません。

もし行くなら、並行して英語の勉強を自宅でしっかり行って下さい。家で勉強したことを学校でアウトプットするくらいの気持ちで学校を利用するなら、十分価値はあります。

いきなり留学する

日本で勉強するくらいなら留学したほうが早い、と言って、特に英語の勉強をしないで留学される方がいます。まず失敗しますので辞めたほうが良いです。

初心者が外国人講師の授業を受けてもあまり意味がない説明を上でしましたが、同じことです。

基礎的な英語力がある方が英語のシャワーを浴びれば勉強になりますが、そうでなければ単に、意味の分からないお経を聞いているのと同じです。

もし留学を思い立ったら、まずオンライン英会話を試しに毎日やって下さい。するといきなり留学したらどうなるかを「実感」できます。

英語の勉強もせずワーキング・ホリデーに行く

上記の留学と同じです。英語の基礎力を身に着けずに海外に行っても「自然と英語を話せる」ようにはなりません。

ワーキング・ホリデーを分けて書いたのは、英語の勉強をせずに行く方が本当に多いからです。

特に、20代半ばで正社員でない方が、「お金を掛けずにワーキング・ホリデーで人生一発逆転、英語がペラペラになって格好良く凱旋して就職」というのを夢見ている気がします。

私のいる学校は初心者専門ですが、ワーキング・ホリデー帰りの方が、一番下のクラスからスタートというのは珍しくありません。

ワーキング・ホリデーは大体30歳迄なので、基礎的な英語力のない20代の方が十分な英語の勉強もしないまま焦って行かれて、大して英語力も上がらず帰国、というケースが非常に多いのです。

しかし、決してワーキング・ホリデーに行くべきではない、と言っている訳ではありませんので勘違いしないで下さい。

きちんと勉強していかないと、英語力は大して伸びないので、しっかりと英語の勉強をしてから行くべき、と言っているだけです。

外国人の友だちを作る

「英語をマスターするには外国人の友だちをつくれば良い」

これは昔から本当によく言われていることなんですけど、実際は実現性が低いです。つまり、お互い言葉があまり通じないのに友達としてつきあうのは難しいということです。

「仮に、日本語が殆ど話せない方がいるとして、その方と一緒にいてあなたは楽しいですか?」という質問に置き換えることも出来ます。

親切にして助けてあげることは出来るでしょう。でも友達というのは、一緒にいてお互いに楽しめる相手です。

英語がある程度話せればそういう関係にもなるでしょう。しかし、そもそもコミュニケーションが成り立たない相手と友達になれるかというと難しいものです。

つまり、外国人の友だちをつくれば確かに英語力は伸びるけど、そもそも英語力がないと外国人の友だちは作れません。この考え方には根本的な問題があるのです。

だから外国人の友達を作る努力をするより、その前に英語の勉強をすべきだと私は思います。

外国人の恋人を作る

「英語をマスターするには外国人の恋人をつくれば良い」

これもよく言われています。若い女性であれば、それなりに可能性はあります。日本人の女性は世界的にも人気がありますから。一方、男性は…(苦笑)

ただし、仮に外国人の恋人が出来たとしても、英語力が飛躍的に伸びる訳ではありませんので、あまり期待しない方が良いです。

どういうことかと言うと、留学と同じで、基本的な英語力が無いところで英語のシャワーを浴びたところで大して力は付かない、と言う話にまた戻ります。

それから外国人とつきあうと言うことですが、物事がうまく行っているうちは良いですが、一旦何らかの問題が発生したら、人間関係の修復はかなり苦労します。

何故なら「きちんと話し合う」ことが出来ませんから。そこは覚悟しておきましょう。

高額の短期集中クラスに参加する

これはここ数年の流行りですね。短期集中で伸びるというコースは基本的に中級者以上向けです。

「3ヶ月でTOEICが200点伸びた!」というのは本当でしょう。でも対象は、TOEICで言えば600位の方です。

広告やホームページを見れば、出てくる方は大体TOEIC600前後で始めた方ですよね?

私も過去に、1ヶ月のアメリカ滞在でTOEICが200点位上がったことがあるので分かります。英語の処理能力が上がったのです。

しかし、英語の基本が出来てない方、例えばTOEIC400点以下の方には無理でしょう。広告にはそういう方、いませんよね?

英語の処理能力を高める以前に、覚えなければならない英単語や英文法がまだ一杯あります。これらを覚えるのに数ヶ月というのは、少なすぎます。

中には、高いお金を払ったのに、簡単な道案内が出来るようになっただけ、自己紹介が出来るようになっただけ、と言う、笑うに笑えない話を聞いたこともあります。

くれぐれもご注意下さい。

英語コーチを雇う

これも最近の流行りですが、初心者には効果が少ないです。

最近は当校にも、英語コーチで挫折した方がよく来るようになってきました。何故なら、彼等は英語の勉強の仕方を教えてくれるだけで、英語そのものを教えてくれるわけではないからです。

英語の基本が出来た方ならいざしらず、コーチングだけで英語の基本である、英単語や英文法、発音を自習させるのは無理がありすぎます。例えば、私の生徒さんでも中2レベルでto不定詞や動名詞が出てくると混乱する方が激増します。独学で学べるものではありません。

更に、最近では「名ばかり英語コーチ」も聞くようになってきました。つまり、英語も教えない、かと言って、きちんとコーチもしてくれない、英語コーチがいるそうです。有る方曰く、楽しかったけど殆ど雑談だったそうです。

ここは少し裏事情をお話しておきます。

実は、英語講師よりも英語コーチを名乗ったほうが、最近は生徒が集まりやすいのです。だから少しでも生徒を集めたい、とか、授業料を上げたい、とか思えば、英語コーチを名乗ったほうが成功しやすいのです。

もっとも、そういう英語コーチに当たった生徒さんはたまったものじゃありませんが。

結局、初心者は最初に何をすべきなのか

やはり、英単語、英文法、発音、と3つの勉強をすべきでしょう。そこから始めるべきです。

まずは基本的な知識を埋めていく事を最優先して下さい。

でも出来ることなら、信頼出来る日本人英語講師を見つけると良いでしょうね。難しいでしょうが、見つかれば英語学習が一気に楽になります。

授業をしてくれるのはもちろん、上記で述べたことをきちんと把握していて様々なアドバイスをくれ、かつ数年単位でサポートして頂ける方です。初心者の英語学習は長期戦ですから。

独学は高い確率で挫折します。何をして良いか分からないし、勉強自体が長続きしないというのもあります。

初心者がノウハウもなく独学で、英語の勉強をするのはかなり強い意志力が必要です。散々遠回りもしますからね。

だから、授業をしてくれる上に、日々の学習アドバイスをしてくれる講師がいたら、一気に挫折しにくくなるのです。

私は初心者時代に信頼できる日本人講師を見つけることが出来なかったために、かなり遠回りしました。

当時は英語を学ぶならネイティブが一番だと勘違いしていたので、そもそも日本人講師を探さなかったのです。大失敗でしたね…。

最後に

自分は現在、英語講師をしていますが、だからこそネット上で間違った情報を見かける度に、非常に気になります。自分の生徒さんであれば直接説明も出来るのですが、今回は少しでも多くの方に注意喚起をしたいと思って書きました。

これが皆さんの英語学習の役に立てば幸いです。

長い文となりましたが、最後までお読み下さりありがとうございました。

Yasu