【辞書より分かる】Be動詞(am, are, is)の意味と使い方

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なぜBe動詞と一般動詞を分けて考えるのか

一般に英語を学ぶ際、Be動詞一般動詞を分けて考えます。

初心者には何故なのか分かりにくいのですが、実はこの2つ、同じ英語という一つの言語でありながら、文を作るルールが違うのです。😅

Be動詞とは

よくBe動詞の意味として「~です」と本に書かれていますが、これは忘れて下さい。

英語を読めれば良い時代では素晴らしい考え方でしたが、英語を話さなければなならない時代では、かえって混乱を招きます。

例えば、「私はりんごが好きです。」を英語にすると ”I like apples.” となります。

しかし、Be動詞を「です」と学んだ方は、「好きです」の「です」を英語にして、”I am like apples.”としてしまいます。

これは間違いなのですが、なぜ間違いなのか理解できなくなってしまうのです。

昔の私がそうでした。😅

Be動詞の意味は「いる」と「イコール」

Be動詞の意味は2つあります。

「いる」と「イコール」です。

形が似ているから覚えやすいでしょ?

Be動詞の1つ目の意味「いる」

「いる」は「居る」とも書き、「誰々が何処何処に居る」という意味です。日本の地域によっては、「ある」や「おる」と言う場所もあります。

一言でこの意味を表すと、硬い言い方になりますが、「存在する」とも言えます。辞書や文法書でよく見かけますね。

ただし、「いる」という意味で使うためには、重要なルールがあります。後ろに「場所の副詞」が来なくはならないのです。「場所の副詞」というのは「~の場所に」という意味の固まりです。英語の形としては「前置詞+名詞」です。

なんか難しい言葉が出てきましたね。でも安心して下さい。きちんと説明しますし、分かってしまえば当たり前にしか思わなくなります。英語と日本語は構造が全然違う言語なので、必要最低限の文法用語は覚えた方が理解しやすくなるのです。

前置詞というのは、in(~の中に)とか、on(~の上に)みたいに、位置関係を表す言葉です。他の場所で詳しく説明しますので、ここでは深く気にしないで下さい。

一方、「場所の名詞」ですが、「名詞」は名前のことです。だから「場所の名詞」とは東京とか日本とか、場所を表す名詞のことです。なんか、そのまんまですね(^^)

英語は基本的に、「主語+動詞+etc. 」という文構造になりますから、「彼は東京にいます。」なら、He is in Tokyo. となります。

つまり「誰々は何処何処に居る」と英語で言いたいときは、

主語+動詞+前置詞+場所の名詞

となる訳です。

これがBe動詞の1つ目の意味と使い方です。

Be動詞の2つ目の意味「イコール」

Be動詞の後ろに名詞の固まりが来た時、Be動詞は「イコール」になります。

例えば、

He is a doctor.(彼は医者です)

a doctor というのは「一人の医者」という意味ですが、何故 a が要るのか、ここでは深く考えないで下さい。別の場所で説明します。

a doctor というのは名詞の固まりなので、

He = a doctor

となります。だから日本語に訳すと「彼は医者です。」と言える訳です。(正確に言えば「彼は一人の医者です。」となりますが、日本語的にくどいですよね~😅)

実はBe動詞の後ろに形容詞が来た場合も、Be動詞は「イコール」の意味になります。

例えば、

He is rich.(彼は金持ちです)

richというのは「金持ちな」という形容詞だということに注目して下さい。

Be動詞の後ろに形容詞があるので、このBe動詞はイコールの意味なのです。

つまり、Be動詞の後ろに名詞か形容詞を置くと、イコールの意味になるということです。

では、Be動詞の意味と使い方をここで少し整理します。

Be動詞の2つの意味と3つの使い方

意味1:いる
・Be動詞+場所の副詞(前置詞+場所の名詞)
意味2:イコール
・Be動詞+名詞
・Be動詞+形容詞

おそらく、この説明だけでは多くの方が混乱しているのではないかと思います。授業なら「では試しに英文を作ってみましょう!」とやって、生徒さんの作った英文に一つ一つフィードバックをするところなのですが、できないのでわかりやすい例を出します。

<問題をクリックすると答が見れます>

問題1

He is a teacher.

He is a teacher.

「彼=先生」なのでBe動詞が使えますね。

問題2

「彼=優しい」なのでこれもBe動詞が使えますね。

問題3

「彼はどこにいるの?」と聞かれて、

これが非常に間違えやすい文なのです。皆さん、in を忘れずに置いたでしょうか?😜

つまり、Be動詞が「です」という意味だと覚えると、次の英文を作ってしまいます。

He is Osaka.

これはBe動詞の後ろに名詞が来ているのでイコールの意味になります。

すると「彼は大坂(そのもの)です」というおかしな意味になるのです。

でも「いる」の意味で使う時、Be動詞の後ろに「前置詞+場所の名詞」が来る、と今学んだので、Be動詞の直後に in などの前置詞が来なくてはならないと分かるのです。

そして前置詞を忘れるとBe動詞はイコールの意味になり、おかしな文が出来上がるのです。

学校の英語の授業でこの文を作ると、おそらく講師は「これは~にいると言う意味だから in が要ります」と言います。であれば、Be動詞の意味は「~です」というのは矛盾する訳です。というように、Be動詞は「です」と覚えると、英作文ですぐにおかしなことになるのです。

「いる」という意味なのに前置詞が要らない例外

もちろん例外もあります。

here(ここに)、there(そこに) は一語で「場所の副詞」となる特殊な語です。

それが、He is here. とか、He is there. となります。

実際、これらの後は日常的に非常によく使われていて、おかげで我々日本人学習者は、前置詞が必要だったり不要だたりと混乱する訳です。

なので、Be動詞を「いる」という意味で使う時、基本的に in などの前置詞が必要ですが、hereなどの特殊な語が来たら不要と覚えて下さい。

Be動詞の疑問文の作り方

Be動詞の文で疑問文を作る時は、Be動詞を主語の前に移動させます。

Is he a doctor?(彼は医者ではありません。)

Is he rich?(彼は金持ちではありません。)

Is he in Tokyo?(彼は東京にいません。)

英語は本来、疑問文を作る時に動詞を主語の前に移動させます。だからBe動詞は昔ながらの英語のルールが生きているのです。

Be動詞の否定文の作り方

Be動詞の文で疑問文を作る時は、Be動詞の後ろに「否定を表す not」を置きます。

He is not a doctor.(彼は医者ではありません。)

He is not rich.(彼は金持ちではありません。)

He is not in Tokyo.(彼は東京にいません。)

まとめ

英語には2種類の動詞があり、それぞれ文の組み立て方が違う。
Be動詞はよく使われる動詞であり、2つの意味と3つの使い方がある。
後に名詞か形容詞が来ると、「イコール」の意味になる。
後に「前置詞+場所の名詞」が来ると「居る」という意味になる。
でもhereのように一語で場所の名詞になるものもあり、その時は前置詞は不要。

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