英語を無料、または格安で学ぶ方法【初心者編】

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無料にこだわりすぎるのはかえって損

英語はあまりお金をかけずに学べます。しかしだからといって、全くお金をかけずに学ぼうとするのはかえって遠回りになります。160円を節約するために新宿駅から池袋駅まで1時間かけて歩くようなものです。

無料英語勉強法には注意

例えば、「無料 英語」で検索すると必ずと言っていいほど VOA Learning English や BBC Learning English が紹介されています。

しかし見ていただければわかるとおり、全て英語の記述です。日本語の説明もなく、日本人学習者がこれらの内容をどこまできちんと理解できるのか、極めて疑問です。

これらで学習を始めれば、間違いなく1カ月以内に挫折します。

留学した私の生徒さんが帰国して、「学校でずっとVOAをやらされていた。もうこれ以上やりたくない」と言っていたのが印象的でした。

ですからここでは最低限の出費で、効率の良い英語学習の方法を述べることとします。

必要なテキスト類は買うべき

先ほどの説明につながりますが、なるべくお金を使わずにインターネット上の記事やスマホのアプリで英語の学習をすることは可能です。ですが極めて効率が悪いのです。良い参考書でも2000円くらいなので、ぜひ買うべきです。

英語学習で一番お金がかかるのは、学校に通ったり留学することなのです。それらを最低限に抑えれば、英語学習は実際それほどお金は掛かりません。ですから最低限のテキスト類は買ってください。

極力、独学で済ませるのが鉄則

英語を勉強しようとすると三つのバランスを考えなければなりません。お金、時間、努力です。別の言い方をすれば、コストパフォーマンス、すなわちコスパです。

先ほどの例では、新宿駅から池袋駅まで1時間かけて歩いて160円を節約するという話をしました。普通に働けば時給は1000円ぐらいなので、必要な時間や努力を考えれば、これは極めてコスパが悪いとなります。

一方で、頭が痛いとすれば、普通は頭痛薬を飲むでしょう。1回分の値段は100円以下です。1日痛みに耐える時間や努力を考えれば、これはきわめてコスパが良いとなります。

英語学習も同じように考えます。

英会話スクールに通うのは一カ月あたり1万円は必ずします。最近はコーチングスクールなどもあり、一カ月10万円や15万円も珍しくなくなりました。ですからそれらが、自分の英語力の上達においてどれだけの価値を持ち、どれだけの時間や努力を省けるのかと言う観点から考えなければいけません。

そう考えると、多くの場合、コスパが悪いという結論にたどり着きます。

なぜなら多くのスクールで行われている外国人講師によるレッスンの場合、初心者の場合はそもそも授業内容が理解できないからです。またコーチングスクールの場合は、市販のテキストを使った一定のやり方を教えるだけなので、独学とあまり変わらないからです。

別にスクールは全てコスパが悪いと言っているわけではありません。多くの人が使い方を間違えていると言ってるのです。例えるならば、運動もしていないのに毎日、高価なプロテインを飲んでいるようなものです。

ですからここでは言っておきます。英語学習の基本は独学です。そして毎日の学習です。勉強の絶対量が重要になります。よって、スクールに通うだけで安心して、家ではほとんど勉強しないというのであれば、スクールは極めてコスパの悪いものとなります。

というわけで、スクールも使い方次第では極めてコスパの良い手段となるのですが、なるべくお金を使わないのであれば、いかにスクールを使わずに英語の勉強をしていくかということが重要となってきます。

初心者編

まずは中学レベルの基礎知識を作る

私が英会話学校で英語を教えていて実感するのが、中学レベルの基礎知識が欠けている方が極めて多いという事実です。

例えば、中学では英単語を1000ほど覚えますが、ほとんどの方は500ぐらいしか知りません。基本的な英単語の知識がないがゆえに、簡単な英語でも読めない方が非常に多いのです。 また英文法の知識も足りていません。中学校1年レベルの英文を組み立てられない方が大半です。

だいたい中学2年レベルの to 不定詞や動名詞、受動態などから難易度が上がり、中学3年レベルの現在完了形や関係代名詞などでみんな理解不能に陥ります。こんな状況で、中級レベルのより難しい英単語や英文法を学んだ所で、身につくはずがありません。

つまり、まずは中学レベルの英語知識を習得するということが大切です。多くの人はここを目標にしてください。

毎日英語を勉強する習慣を作る

スクールに通おうが通わまいが、大切なのは毎日英語の勉強をするということであると、先ほど述べました。時々週末にまとめてやっている方がいますが絶対にやめてください。これは非常に学習効率が悪いやり方です。

しかし一方で、毎日英語の勉強を続けることがが非常に難しいのも事実です。なのでここではその方法を述べます。

基本はNHKラジオ講座(←ここ超重要)

NHK のラジオ講座を中心に英語を勉強してください。おそらく大半の方は、基礎英語1か2が良いでしょう。それぞれ中学1年生、中学2年生に相当します。力のある方ならば基礎英語3か、ラジオ英会話(高校レベル)でも良いでしょう。

なぜNHK のラジオ講座が良いかというと、月曜から金曜まで毎日行っているのでペースメーカーになるからです。独学するなら、ペースメーカーがあると楽です。スクールに通っていれば、授業がペースメーカーになります。

テレビ講座も内容は良いのですが、基本的に週1でしかやらないのでペースメーカーとして使いにくいのです。

それから NHKラジオ講座のメリットですが、今ではインターネットで聞けるということです。それも翌週には NHK のホームページで聞くこともできます。スマホのアプリもあります。無料です。良い時代になりましたね~。

ラジオ放送を毎日ライブで決まった時間に聴くというのは、この忙しい時代にはなかなか大変です。ですから自分の都合の良い時間を決めて、毎日その時間にインターネットで聞くことを習慣にしたほうが良いと思いますよ。

ただし、ここで注意が二つあります。

一つ目は、毎日必ず勉強を始める時間を決めて行うことです。

会社や家事など他の仕事が終わってからやろうと思っても絶対にやりません。ですからあらかじめ、「毎日夜の9時になったら始める」とか決めておいた方が無難です。そうしないと絶対に続きません。例えるならば、毎月給料から一定の金額を差し引いて貯金に回す「天引き貯金」と同じ考え方です。

それに週末にまとめてやるのもお勧めできません。できるだけ毎日に「分散して」行ってください。効果が変わってきます。

二つ目は、毎月必ずテキストを買うことです。

NHKラジオ講座は無料で聞くことが可能ですが、テキストがないと聞きっぱなしになり、効果が低くなります。テキストがあればどんどん書き込んでいくことが可能で、その場合、記憶にも定着しやすくなります。テキストは、約500円です。

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また私は、できれば英語のダイアログを、テキストを見ずに最初に5回聞くことを推奨しています。なぜかと言うと、リスニングのトレーニングになるからです。実は、市販のリスニング教材で初心者向け、すなわち中学レベルのものはほとんどないからです。

基礎英語は中学レベルなので難しい単語や文法が使われていません。ですからこれでリスニングをして、もし聞き取れなかったら、それは純粋にリスニングの問題だと分かるのです。ですから5回聞いてわからなかったらテキストを見て答え合わせをします。そしてテキストを見ながら何回か聞き直してみます。すると自分のリスニングの苦手なところを理解しながら勉強できるのです。

NHKラジオ講座と並行して勉強すべきこと

英文法

 NHK 基礎英語でも英文法の説明はありますが、別途、参考書や問題集で勉強する方が上達は早くなります。個人の理解度によってお勧めするものは変わってきますが、かなりの初心者であれば以下が良いでしょう。

この本は中3まであり、一冊1000円ぐらいです。この本は秀逸で、著者の山田先生は18歳までアメリカで育ったバイリンガルなのですが、YouTube で無料の解説動画を出しているのです。ですから合計3000円ちょっとで、本の解説を読んで問題を解いたら YouTube の解説動画を見ると言う、まるで塾に通うような勉強の仕方が中3まで出来てしまうのでです。非常にオススメです。解説動画へのリンクを下に貼っておきます。

英単語

もしも効率よく英語学習をするのであれば、英単語学習をおろそかにすべきではありません。しかしながら、多くの英会話学校でも英単語学習をかなりおろそかにしています。他校から変わってくる生徒さんでも、大半は英単語力が不足している方が非常に多いのです。

毎週50個、または100個の英単語を覚える努力をすべきです。目標はまずは最低1000個。できれば基本と言われる3000語のマスターが必要です。

英単語学習は個人の努力だけなので無料でできます。頑張って3000語覚えれば、英会話学校に1年通うよりも、よっぽど英語力がつきます。ぜひ頑張ってほしいところです。

ここでは初心者向けの英単語帳のお勧めをいくつか紹介しておきます。本屋で比較して、自分がやれそうなものを選んでください。

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リーディング

中学レベルの英文法を勉強した方でも、英語に触れる量が絶対的に少ないため、英文を読むのに非常に苦労される方がとても多いのです。私は自分の生徒には多読をおすすめているのですが、個人でやるには非常にお金がかかります。なのでここでは、市販の参考書をお勧めしておきます。

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英文法をひととおり学んだら、この本の1年から3年まで行ってください。

リスニング

先程説明した NHK 基礎英語を使う方法で行ってください。可能ならディクテーションを行う方がより効果的です。ディクテーションとは、リスニングしながらその英文を紙に書いていくことです。ところどころで音声を止めながらノートに書いていきます。PCやスマホで打ち込んでも大丈夫です。

ただディクテーションは大変なので、初心者の段階ではやらなくても大丈夫です。

最初に買うべきもの

英語を勉強するのであれば最初にそろえる方が良いものがあります。独学であればなおさらです。

それは「英文法書」です。

英語を勉強するのであれば英文法は必ず理解せねばなりません。テキストや問題集にも一応説明は載っていますが、大体は不十分です。ですから説明の詳しい英文法書で確認するべきです。中にはインターネットで検索して東店読むだけで大丈夫だと思っている方がいるかもしれません。

だけど言っておきます。ネット上の情報は間違っていたり不十分であることが多いのです。ですから多少のお金はかかっても、信頼できる英文法書を購入した方が結局コスパが良いのです。

一応、おすすめの英文法書を載せておきます。

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私はこの本を、「詳しすぎる英文法」とよく呼んでいます(笑)。中学生のレベルを超えた記述もあり、かといって分厚くもないので、初心者にはこちらを推奨しています。

力のある方であれば、この本を最初から最後まで読んで、途中の問題を全部解くことをお勧めします。かなり力がつきます。ただ、難しいので、途中で挫折する可能性がかなりあります。英文法辞典として使えて、中学英文法の仕上げの問題集としても使えるので、非常にコスパの良い本です。

財政的に余裕があれば英和辞書も買った方が良いのですが、まだこの段階ではインターネットの無料英和辞典を使っても大丈夫かと思います。辞書は中級編で紹介します。

インターネットの無料辞書

一応、初心者がインターネットで使えるお勧めの無料の英和辞典を載せておきます。

Weblio は研究社の「新英和中辞典」を使っています。私も持っていますが良い辞書です。これが無料で使えるのは素晴らしいことです。ただコンパクトにまとめたがゆえか、個人的には少し見づらいと思っています。また、解説が有料の辞書に比べれば不足気味です。

ロングマン英和辞典も紙の辞典が有料で売っています。辞書マニアの私は初めて内容を見たとき、驚いたのを覚えています。日本の辞書とはやはりアプローチが違うのです。

英和辞典は日本人が作っていますので、日本人にとってかゆいところに手が届くような詳しい記述がある反面、該当する意味が羅列されているだけの時もあり、分かりにくいときとがあります。

一方、英英辞典はやさしい英語で簡単に説明されており、英和辞典でよく分からなかった説明も、英英辞典をみるとすっきり理解できることがよくあります。ですから、英和辞典と英英辞典の両方を見れたらとても便利なのです。

ただ、英英辞典を使うには相応の英語力が必要で、初心者には難しいのです。ところがロングマン英和辞典は英英辞典をそのまま訳したような作りになっているので、初心者でも安心して使うことができます。

それが今では無料で使えるようになっているのです。本当に時代は変わったと思います。

勉強以外に気をつけるべきこと

できれば仲間を作る

独学はやはり挫折しやすいのです。できれば一緒に英語を勉強する仲間を作りたいところです。しかし知人を集めて仲間を作るのはかなり難しいことでしょう。英会話学校のメリットの一つに学習仲間ができるというのがあります。しかし今回はなるべくお金をかけずにということなので別の方法を紹介します。

一番のお勧めは、英会話サークルに通うことです。自分と同じように独学している方が集まるのでお互いに刺激になります。また、英語力の高い方が混じっていれば、分からないことを相談することもできます。ただし、英語の先生はいないので、誰かが英語を教えてくれるとは思ってはいけません。

できれば記録をつける

英語学習のモチベーションを保つ方法の一つに、毎日記録をつけるというのがあります。今であれば、ノートに記録を付けるよりも、エクセルやグーグルシートを使うほうが便利でしょう。

また近年であれば、スマホのアプリを利用するのも一つの方法です。人気のあるものを一つ紹介しておきます。

まとめ

以上、簡単にまとめるとこうなります。

極力お金を使わずに英語を勉強するには、英会話学校には行かずに勉強する方法を工夫するべき。しかし、過度に無料にこだわるのはやめて、最低限は必要なテキストを購入する。基本は NHK のラジオ英語講座を毎日行うこと。並行して英単語を覚えたり英文法の勉強もする。できればラジオ英語講座を使ってリスニングの練習もする。また、英会話サークルに通って仲間を作ったり、英語の勉強内容や勉強時間の記録をつけたりするとモチベーションを維持するのに効果的。

初心者編は以上です。

以下は中級編です。(Yasu)

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