【英語学習】「探す」を使い分け!look for, search, find の違いを徹底解説

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英語の「探す」という言葉、”look for” “search” “find” のどれを使えばいいか迷ったことはありませんか?

これらはすべて日本語の「探す」に関連する言葉ですが、英語では状況や気持ちによって使い分けが必要です。この違いが分かると、あなたの英語はもっと自然で正確になり、表現の幅がぐっと広がりますよ。

まずは、こちらのYouTube動画で基本的な違いをサクッと確認してみてください。

動画で基本を掴んだら、この記事でさらに深く学んでいきましょう。例文や詳しい説明をたくさん用意したので、じっくり読んであなたの英語力アップに繋げてくださいね。

「look for」「search」「find」の基本的な意味

まず、それぞれの単語が持つ中心的なイメージを掴むことが大切です。単語を「感覚」で捉えることで、丸暗記しなくても自然に使えるようになります。

look for:何かを見つけようとする「行動」

“look for” は、何かを見つけようとしている「行動」や「過程」そのものを表します。日常的によく使われる、最も一般的でカジュアルな「探す」です。

ポイントは、何かが必要、または欠けている状態で、それを見つけようと「試みている最中」であるという点です。視線を動かしたり、あたりを見回したりするような、ごく自然な探す行為を指します。結果として見つかったかどうかは、この単語の意味には含まれていません。

  • I am looking for my glasses.(メガネを探しています。)
  • He is looking for a new job.(彼は新しい仕事を探しています。)
  • Excuse me, I’m looking for the station.(すみません、駅を探しています。)
  • Are you looking for something?(何かお探しですか?)

search:場所や範囲を「徹底的に調べる」

“search” は、”look for” よりももっと熱心に、注意深く、徹底的に探すイメージです。特定の場所や範囲を「くまなく調べる」「捜索する」という、より真剣で体系的なニュアンスが含まれます。

警察の捜査や、研究のためのデータ検索、あるいは必死になって失くしものを探す場面で使われます。単に目で追うだけでなく、手を使ったり、物を動かしたりしながら、時間と労力をかけて探す感じです。

  • The police searched the building for evidence.(警察は証拠を求めてその建物を捜索しました。)
  • I searched the internet for the recipe.(そのレシピをインターネットで検索しました。)
  • She searched her bag for her phone, taking everything out.(彼女は全てを取り出して、携帯電話を探してバッグの中をくまなく探しました。)
  • Scientists are searching for a cure for the disease.(科学者たちはその病気の治療法を探求しています。)

find:探した「結果」としての発見

“find” は、探した「結果」として何かを見つけ出すことを意味します。”look for” や “search” が探すという「過程」に焦点を当てるのに対し、”find” は「発見」というゴール、つまり結果に焦点を当てます。

また、意図的に探していなくても、「偶然何かを見つけた」場合にも使われるのが大きな特徴です。予期せぬ発見の驚きや喜びのニュアンスも含まれます。

  • I finally found my keys! They were on the table.(ついに鍵を見つけました!テーブルの上にありました。)
  • He found a nice cafe near the station by chance.(彼は偶然、駅の近くで素敵なカフェを見つけました。)
  • She found an old photo in the drawer while cleaning.(彼女は掃除中に引き出しの中で古い写真を見つけました。)
  • Did you find everything you were looking for?(お探しのものはすべて見つかりましたか?)

ニュアンスの違いを深掘り

基本的な意味がわかったところで、次はもう少し細かいニュアンスの違いや、それぞれの単語が持つ「感情」や「状況」の違いを見ていきましょう。

look for vs. search:熱心さのレベルが違う

この二つの違いは、探すときの「熱心さ」「徹底度」「深刻さ」にあります。どの単語を選ぶかで、その状況がどれだけ切迫しているかが相手に伝わります。

  • look for:日常的でカジュアルな「探す」。
    • I’m looking for a pen.(ペンを探しています。)
    • Let’s look for a place to have lunch.(お昼ご飯を食べる場所を探そうよ。)
  • search:より真剣で、徹底的な「捜索」や「調査」。
    • Rescue teams are searching for survivors after the earthquake.(地震の後、救助隊が生存者を捜索しています。)
    • I had to search the whole apartment for the important document.(その重要書類のために、アパート中を捜索しなければならなかった。)

例えば、家で鍵をなくした場合を考えてみましょう。

「I looked for my keys.」と言えば、「あれ、鍵どこかな?」とポケットや机の上を軽く探した感じです。

しかし、「I searched for my keys.」と言うと、「どこにもない!大変だ!」とカバンの中身を全部ひっくり返したり、部屋の隅々まで必死になって探したりした、という切迫した感じが伝わります。

「過程」から「結果」への流れ

“look for” や “search” は探す「過程」、”find” はその「結果」です。この一連の流れで捉えると、関係性がとても分かりやすくなり、物語を語るように出来事を説明できます。

  • I was looking for my wallet all morning, and I finally found it in my coat pocket.(午前中ずっと財布を探していて、やっとコートのポケットで見つけました。)
  • The police searched the area for two days, but they couldn’t find any clues.(警察はその地域を2日間捜索しましたが、手がかりを何も見つけられませんでした。)
  • A: What are you doing? (何してるの?)B: I’m looking for a book about Japanese history. (日本の歴史についての本を探してるんだ。)A: Oh, I found a good one for you yesterday in that bookstore. (ああ、昨日その本屋で君にぴったりのを一冊見つけたよ。)

このように、「探した(過程)、そして見つけた(結果)」または「探した(過程)、でも見つからなかった(結果)」というストーリーで考えると、自然な英文が作りやすくなります。

文法と使い方 – 正しい文を作ろう

それぞれの単語を正しく文中で使うための、基本的なパターンを例文と共にもう一度しっかり確認しましょう。

“look for” の使い方

“look for” は、look for + 探しているモノや人 という形が基本です。”for” の後に探している対象が来ます。これは句動詞なので、”look” と “for” は常にセットで使います。

  • I am looking for a gift for my friend.(友達へのプレゼントを探しています。)
  • What are you looking for?(何を探しているのですか?)
  • She looked for her son in the crowd.(彼女は人混みの中で息子を探しました。)

“search” の使い方

“search” の使い方は少し複雑ですが、3つの重要なパターンを覚えるのがおすすめです。これをマスターすると、表現がぐっと正確になります。

  1. search + 場所:場所を徹底的に調べるこの形では、「場所そのもの」が目的語になります。
    • We searched the entire house from top to bottom.(私たちは家全体を上から下まで捜索しました。)
    • The guards searched his luggage at the airport.(空港で警備員は彼の荷物を調べました。)
  2. search for + モノや人:モノや人を探すこの形では、”for” の後に行方不明のモノや人が来ます。
    • They searched for the missing cat for hours.(彼らは何時間も行方不明の猫を捜索しました。)
    • He is searching for the right words to say.(彼は言うべき適切な言葉を探しています。)
  3. search + 場所 + for + モノや人:場所でモノや人を探す1と2を組み合わせた形で、どこで何を探したかを一度に言えます。
    • I searched my room for the ticket.(私はチケットを探して自分の部屋をくまなく探しました。)
    • She searched the library for a specific book.(彼女は特定の本を求めて図書館をくまなく探した。)

“find” の使い方

“find” は、find + 見つけたモノや人 という形が基本です。

  • I found a mistake in the document.(書類に間違いを見つけました。)
  • You can find the information on our website.(その情報は私たちのウェブサイトで見つけられます。)

また、「(情報などを)見つけ出す、知る」という意味で “find out” という句動詞も非常によく使われます。これは物理的にモノを見つけるのとは違うので区別しましょう。

  • I need to find out what time the meeting starts.(会議が何時に始まるか調べる必要があります。)
  • He read the book to find out the truth.(彼は真実を知るためにその本を読んだ。)

日本人学習者がやりがちな間違い

最後に、初心者が混乱しやすいポイントや、よくある間違いを詳しく見ていきましょう。これを意識するだけで、ミスがぐっと減ります。

「探している最中」で “find” を使う

「鍵を探しています」と言いたいときに、”I am finding my keys.” と言うのは典型的な間違いです。”find” は「見つけた」という瞬間の出来事(達成)を表す動詞なので、通常、「〜している最中」という意味の進行形にはしません。

  • 間違い: I am finding my keys.
  • 正しい: I am looking for my keys.

なぜなら、「見つけている最中」という状態は存在しないからです。見つかっていないか、見つかったかのどちらかですよね。だから「探している」過程を言いたいときは、”look for” を使うのが正解です。

“search” の目的語を間違える

「鍵を探した」と言いたいときに、”I searched my keys.” と言うのもよくある間違いです。これだと「鍵(の中)を捜索した」という奇妙な意味になってしまいます。探しているモノを言う場合は、”for” が必要です。

  • 間違い: I searched my keys.
  • 正しい: I searched for my keys.

もし「バッグの中を探した」のように場所を言う場合は、search + 場所 のパターンを使い、”I searched my bag.” となります。この違いをしっかり意識しましょう。

まとめ

いかがでしたか? 長くなりましたが、”look for” “search” “find” の違いを最後にシンプルに整理してみましょう。

  • look for:日常的な探す「行動」。カジュアルな「過程」。
    • キーワード:試み、日常、カジュアル
  • search:徹底的な「捜索」。真剣な「過程」。
    • キーワード:徹底的、くまなく、真剣、捜査
  • find:探した、あるいは偶然の「発見」。ゴールとしての「結果」。
    • キーワード:発見、結果、偶然、達成

この3つの単語が持つ核となるイメージと役割をしっかり理解して、これからは自信を持って使い分けてみてください。一つ一つの単語の感覚を掴むことが、英語力アップへの大きな、そして確実な一歩になりますよ。

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