詳しい never の意味と使い方

基本単語の意味と使い方

never は一見やさしい英単語なのですが、これが意外と曲者なのです。
never と not の意味や使い方の違い、似た単語 ever との違い、never を使ったフレーズも含めてここでは例文を使って説明します。

大体、初心者の時に、何となく分かった気になるのですが、中級者以降でハマります。英和辞典だけ読んでも分からないと思いますので、ここでは順番に説明していきますね。

【初級編】never の基本的な意味

基本的な意味は「決して~でない」で、何も難しくありません。😀
以下辞書より転載。

never の基本的な使い方

never は基本的には not の強調形です。
以下例文です。

He is not kind.
彼は親切ではない。

never を使うと、

He is never kind.
彼は親切では決してない。

簡単でしょ?意味は否定を強調するだけです。

でも受験をくぐり抜けてきた人がよく見かける使い方は、現在完了形との組み合わせでしょう。
現在完了形についての説明もそのうち書きますが、簡単に言うと、have と過去分詞を組み合わせた文です。

現在完了形は日本人にはややこしいのですが、「~したことがある」という表現をする時に、この have を普通使わねばならないのです。

I have seen her.
私は彼女を見たことがある。

never は、この経験を表す現在完了形を表す have と相性が良いのです。
だから never で一番多い使い方は、この現在完了形との組み合わせなのです。
だから上の例はこうなります。

I have never seen her.
私は彼女を見たことが全く無い

本来であれば、否定を表す not を使って、文を作る事も出来ます。

I have not seen her .
私は彼女を見たことが無い

日本語訳の「全く」が消えましたね。
簡単に言うと never は not の強調ですからね。
not との意味の違いはこの程度な訳ですよ。

では少し例を出してみましょうか。

I have never eaten natto.
私は納豆を食べたことが一度もない。

He has never come here.
彼はここに来たことが一度もない。

We have never cooked.
私達は料理をしたことが一度もない。

パターンが分かれば特に難しくないですよね。
で、気が付きましたか?
日本語訳が「全くない」が「一度もない」に変わってしまいましたよね。

「納豆を食べたことが全くない」は「納豆を食べたことが一度もない」と同じ意味ですよね。
neverの意味は「全くない」で、 not の強調です。
現在完了形で使うときは経験を表すので「一度もない」と訳した方が分かりやすいので、そう訳される事が多いのです。

最初に辞書から転載した意味にも「一度も~ない」ってありますよね。
これはあくまで、現在完了形との組み合わせでの日本語訳と適しているのでそう書かれているだけで、never が多くの意味を持っている訳ではないのです。

だから never の意味は「全くない」で、基本的な使い方は not の代わりに使う、だけです。

簡単でしょ?
そうなんです。これだけなら簡単なのです。

【中級編】never の使い方

ここからがややこしくなります。
大体多くの人がこの先で躓きます。
つまり、一般動詞と一緒に普通に使うときです。

例えば、以下です。

I never eat apples.
私は決してリンゴを食べない。

どうですか?not を使ったときと違いに気が付きましたか?

普通に not を使うとこうなります。

I do not  eat apples.
私はリンゴを食べない

そうなんです。do が要らないのです!
でもまだ大丈夫ですよね?これぐらいならまだ耐えられますよね?
ではこれはどうですか?

She never eats apples.
彼女は決してリンゴを食べない

どうですか?否定文なのに、悪名高い「三単現のS」が入って来ています。
一般動詞との組み合わせは会話では普通に入ってきます。

日本人が苦労して、否定文は don’t と doesn’t を使い分けて、かつ動詞は原形にもなると覚えて、かなりの時間を掛けて勉強、練習したのに、never を使うとルールが変わるのです。

全くひどい話です!

どう言うことかと言うと、never は always など「頻度の副詞」と呼ばれるものの仲間なのです。
例えば、always(いつも)を使うと、

She always eats apples.
彼女はいつもリンゴを食べる。

となり、やっぱり後ろの動詞は「三単現のS」が付くのです。
同様に never も「三単現のS」が付くのです。
否定の時は「三単現のS」は付かないというルールは実は無くて、do not の時は do が助動詞だから三単現のSが落ちるだけなのです。

やっぱり分かりにくいですよね!

never と ever の違い

never はまだ分かりやすいのですが、似た単語で ever があり、これが分かりにくいのです。

簡単に言うと、

never = not ever

なのです。

でもこの説明で分かる人はいないと思います。
私も分かりません😬

ever の意味

辞書を引くとこう書かれています。

[疑問文で] かつて,いつか,これまでに.
[否定文で] かつて(…することがない); 決して(…ない) 《★【用法】 not ever で never の意になる》.
[条件文に用いて] いつか,いずれ.
Weblio(研究社英和中辞典)

さて、これを読んで理解できる人がいるでしょうか?😅

こういうときは英英辞典の方が分かりやすかったりします。

at any time
ケンブリッジ英語辞典

at any time を一言で訳すと「どんな時でも」です。

そしてこの ever も経験を表す現在完了形と相性が良いのです。
だから疑問文でよく使われます。

Have you ever seen her?
どんな時でも(良いので)、彼女を見かけた事がありますか?

もし ever が無いと、

Have you seen her?
彼女を見かけた事がありますか?

これはこれで正しい英語です。
ただこの文には問題があり、期間が分からないのです。
今までであることは確かですが、「いつからか?」が分からないのです。

3年前からからもしれないし、昨日からかもしれません。
だから意味が「曖昧」なのです。
状況でお互い分かる場合は普通に使っても構いませんが、「生まれてから今まで」と言いたい場合は、他の表現を使うと長くなります。

そこで活躍するのが、ever(どんな時でも)です。
「どんな時でも」だから、生まれてからのいつでも構わないのです。

故に ever を入れると、「生まれてから今までに一度でも~したことがありますか?」という意味になるのです。
でも毎回日本語訳に「生まれてから今までに一度でも」と入ると、くどいです。

だから辞書には「1度でも」とか、「かつて」とか、書かれている訳です。

よって、先程の文は以下の方が、よりこなれた日本語になります。

Have you ever seen her?
今までに彼女を見かけた事がありますか?

そう、「今までに」の方が、自然ですよね。

でもその中に「どんな時でも」という意味を含んでいるのです。

ever の意味から never の意味を考える

さて、never = not ever でした。

すると never の本当の意味が見えてきませんか?

everは「どんな時でも」だから、その否定で、「どんな時でも無い」のです。

だから、not が単なる否定の意味なのに対し、never は「時が始まって現在に至るまで否定する」ので、not より意味が強くなるのです。

いかがでしょうか?

Never と ever の意味を深く理解して頂けたでしょうか?

never を使ったよく使うフレーズ

Never mind.(気にするな)

never と言えばこれに触れねばなりません。
mind(気にする)だから、「気にするな」の意味でドンマイ(Don’t mind) が日本語で使われますが、英語ではそう言いません。
Never mind. (気にするな)なのです。

ドンマイは和製英語

例えば、何か話をしていて相手が理解していないように見えたとしましょう。
たいした話でもなにのでそれを更に細かく説明するというのも大変です。
そんな時に言うのが、Never mind. です。

英会話学校で外国人の先生に習われている方なら聞いたことがあるのではないでしょうか?
Don’t mind. だと、単に「気にしないで」ですが、Never mind. だと、「いついかなる時でも気にしないで」
だから Never mind. が「今のは忘れて」という意味になるのです。😜

never ever(決して無い)

never を更に強調したものです。

I will never ever see you again.
あなたとは、絶対に二度と合わない。

特に口語(会話)でよく使われる言い回し(フレーズ)です。

Never say die.(弱音を吐くな)

直訳すると「死ぬなんて言うな」なんですが、実際に死にそうな時じゃなくて、試合に負けそうとか、気持ちが折れそうな時に、言うセリフです。

言い方を変えると、Never give up. でしょうか。

この方が日本人には分かりやすいでしょうね。

【上級編】never の使い方:倒置

これは難しいです。
このレベルの文章は日本人の上級者でも書くどころか読むだけでも大変です。

Never is he kind.
彼は親切などでは全く無い。
Never do I eat vegetables.
私は決して野菜を食べない。

これはそれぞれ

He is never kind.
I never eat vegetables.

の書き言葉での強調型です。否定語を強調して文頭に出すと、倒置が起きるのです。大学入試でも難関大学しか出てこないと思います。

と言いながら、実は理解してしまえばそんなに難しくないんですよね。
これは「Never + Y/N疑問文」の形になります。
このことは文法書にもあまり書いてないですけどね。

大体、文法書には「否定語が先頭に来ると倒置が起きる」としか書いてないです。元々難しいのであまり文法書でも深入りしていないんですよね。こういう文を読ませるのはかなり難易度の高い試験です。でも少し難し目の雑誌や本を読んでると普通に出てくるんですよ。

初心者の方は読める必要は全然ないし、上級者の方でも読めれば十分でしょう。

【研究者編】never の使われ方

初心者の方は、ここはパスして下さい。余計混乱します。😅

まず気になるのが、not と never の使われ方の頻度です。
Google N-gram Viewer で見るとこうなります。

ざっくり、not 対 never が10対1ですね。
やはりnotの方が多いのだけれども、neverは無視できるほど少ないわけではありません。

では次に、neverの使われ方を見てみましょう。
コロケーション(語の組み合わせ)を見ると色々と見えてきます。

一番多いのが、never be と never been です。
never been は have never been という現在完了形のパターンだと容易に推測できます。
他に、seen, had, heard も過去分詞なので同じく、現在完了形で経験を表すパターンですね。

never be が気になります。
おそらく助動詞が前に来るのではないかと思いますが、ワイルドカードを前に入れて調べてみます。

思ったとおりですね。
neverというと、現在完了形のパターンが目立ちますが、結構、助動詞の後に置くパターンも多いと言うことですね。

さてここで、 never have が多いのが気になるので調べてみます。

なるほど。助動詞+現在完了形に never で強く否定するパターンですね。

not の方がしっくりする気がするのですが、neverが来ることも多いようですね。
念のために調べてみます。

notと比べて、結構 never の比率高いですね。個人的には思った以上です。

というわけで、never の頻度は not の10%程。
やはり現在完了形で使われることが多いが、負けず劣らず助動詞の後に置かれる事も多いようです。

【まとめ】never の意味と使い方

基本的に never は否定の not の強調であり、not の代わりに使うことが出来る。
現在完了形や助動詞と使うことが多い。
ただし、一般動詞の文で否定に使うときは do や does は不要で、代わりに「三単現のS」が必要になる。

書き言葉で強調する時は文頭に来るときもあるが、その時は倒置(疑問文の形)になる。