どうすれば英語を話せるようになるのか

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英会話が出来る人の頭の中はどうなっているのか?

英会話で初心者レベルを抜け出せずに苦労している人は多いと思います。英会話が出来る人がどうやって話しているのか説明します。
「英語を話す」という観点から英語力を見ると3つの階層があります。

まず一番下に基礎知識です。英単語や英文法などの知識が来ます。その上に、例文知識が来ます。よく「英作文は英借文」と言われますが、何か言いたいことがあった場合に、流用できる例文、構文や表現のパターンの知識が頭のなかにあることが重要です。そして最後に、それらを組み合わせて言いたいことをつくり上げるだけの英文作成技術が必要になります。

例えば、「今日は頭が痛いから会社を休みたい」と言いたいとしましょう。まず、使えるパターンを頭の中から探します。すると「頭が痛い」で”I hava a headache.”があります。「会社を休みたい」は、「休む」ってabsentって単語があったけど、「仕事を休む」なら”take a day off”だよなぁ、と考えます。もし思いつかない時は「仕事に行く」が”go to work”だから否定にして「会社に行きたくない」と言い換えたら、簡単な言い方で逃げられます。また、「から」とあるから理由を表す構文が必要になりますので、becauseとか、soが使えるなぁ、と考える訳です。最後にそれらを組み立てます。「頭が痛い」は”I hava a headache.”がそのまま使えますね。「会社を休みたい」は、”I don’t want to go to work.(仕事に行きたくない)”とすれば、ニュアンスが出せます。この2つを組み合わせて、”I hava a headache so I don’t want to go to work today.”となります。becauseを使うなら、”I don’t want to go to work today because I hava a headache.”としてもいいですね。他にも使えるパターンはいろいろあるので、実際には頭のなかにもっと選択肢がいくつも浮かんで、どれを使うか考えますけどね。

 

要は、英単語や英文法などの基礎知識の土台がある程度あって、その上に「自分にとって使える表現のパターン」が十分あり、それらを必要に応じて自由に組み替えることが重要なのです。英会話が出来るように見える日本人は一瞬のうちに頭のなかでこういうパズルをやっているのです。

そして私たちが見てて気づくのは、初心者を何年も抜け出せない方の多くは、この基礎知識となる英単語力や英文法の知識が圧倒的に不足していることです。また、初心者の方がよくやるのは、表現パターンを引っ張り出してくるのではなく、最初に単語を一つ一つそのまま英単語に変換してしまうことです。頭はheadで、痛いはpainかなぁ、会社はcompanyで休むはabsentだっけ。こうやって思いついた単語を組み立てようとすると余計難しくなって、すぐに行き詰まります。上級者でもこの単語で上記の意味の文を作れと言われたら悩みます。

初心者が英会話をマスターするにはどうすべきか?

上で作った例文は中学レベルなので初心者の方でも十分作れる文章です。実は実際の英会話の90%は中学レベルの英文を1秒以内にやりとりすることで成り立っています。でも1秒以内に口から出て来る人はあまりいないのではないでしょうか?
これは「薔薇」という漢字を殆どの人が読めるのに、書ける人があまりいないのと同じなんです。だったら薔薇という漢字を書く練習すれば良いだけじゃないかと思いますよね。実は英会話学習もそうなんです。
初心者の英会話上達には「勉強」「練習」「実践」の3つが必要です。

まず勉強、すなわち英語の基礎知識の構築が必要です。英単語・英文法、言い回しが分からなければ、話すどころか、読んでも聞いても分かりません。それらを理解した上で頭のなかに蓄積していきます。初心者が最初に抑えるべきところです。

次に練習が必要です。読む練習、聞く練習、書く練習、話す練習です。練習で出来ないことは、本番でも出来ません。スポーツと同じです。

そして実践です。使う機会がないと、スムーズに英語が口から出てくるようになりませんので、まるで英会話のペーパードライバーになってしまいます。実践でスピードに慣れるとともに、フィードバックを得て次の勉強練習に活かすのです。この学習サイクルが上手く回るのが理想です。でも初心者の方はよく勉強と練習を飛ばしていきなり実践に走って行き詰まっている方が多い気がします。

世間一般のいわゆる英会話学校は実践する場所です。学校とは別に英語を勉強しないと英会話力は殆ど伸びません。授業で身につく表現や基礎知識などほんのわずかです。何年も英会話学校に通っているのに初心者を卒業出来ない方の多くはここに原因があります。一方、英単語を覚えたり問題集を解くだけではテストで良い点を取れるようになっても、英会話が出来るようになりません。話す練習が必要です。TOEICで900あるのに英会話が出来ない方はこれが原因です。

初心者の方がよく留学に失敗するのもここに原因があります。留学は大量の実践とフィードバックを得られるので、しっかりと勉強していった方は短期間で英語力をかなり伸ばします。そうでない方は何年たってもブロークン英語のままです。実際アメリカにはブロークン英語しか話せない移民の方が沢山住んでおり、アジア系レストランやファーストフード店に行くとよく見かけます。
初心者を早く抜け出すにはどうすべきか?

目標達成に必要なのは「あるべき姿(=目標)」と「現在の姿(現状)」の「ギャップ」を埋めることです。

英会話力を上達させて初心者を抜け出すには上で述べたように、土台となる英単語や英文法の基礎知識を身に付け、次に表現パターンの蓄積が必要です。そして練習で知識を使える技術に変え、最後に実践を通してスピードに慣れると共に、自分の得意なパターンをつくり上げ、苦手な部分を発見して再度勉強練習です。これが英会話上達の一番早い道です。

まず、家庭学習です。
必要な英単語を覚え、基礎的な英文法を使いこなせれば、大体の事はとりあえず話せるようになります。そのためには中学レベルの英単語と英文法をマスターするのは必須です。これだけでかなり楽になります。次に英語の表現、特有の言い回しや決まりきった言い方を学びます。例えば初めての挨拶は「Nice to meet you!」ですが、日本語で「初めまして」だから “It’s a first time to see you!” とか勝手な英語を作って使ってはいけません。全く意味が通じません。

次に練習です。例えば英単語帳を見て、その意味をすぐに口から出したり、逆に日本語の意味から元の英単語を口から出したりします。また、英文法書や構文集、表現集の例文は暗記すべきで、日本文から元の英文を作れるようになる必要があります。それらを表現パターンとして自分の中に溜めておく必要があるからです。そういった事ができたら、次は外出の際に目についた物や事柄をを片っ端から英語で言ってみて下さい。非常に良い練習になります。

そして実践です。家で学んだ英語を実際に外国人相手に使ってみます。これは格安のオンライン英会話が非常に便利です。毎日25分のプライベート授業を受けて月6000円くらいです。なお、オンライン英会話の大半はフィリピンの先生なので、欧米系ネイティブでなければ駄目だと思われる方もいると思います。しかし、初心者レベルでは、勉強した内容を使って、「会話量をこなして口を慣らすこと」こそが重要です。であれば、相手が欧米系ネイティブである必要はないのです。コストパフォーマンスや勉強の効率を考えると、ネイティブのクラスを受けるよりも安く効率よく英会話の練習が出来ます。

本当は、日本人の先生による日本語での授業が加わるとなお良いと思います。(それがまさしく私たちがカーディムを設立した理由なのですが。)
家庭学習で英語をしっかり勉強して外国人相手の会話で使う練習をするのは、おそらく日本で英語学習をするにあたって現在もっとも薦められる方法です。しかしそれは、例えば、家で泳ぎ方に関する本を読み、プールの中で試してみて、一人で試行錯誤を続けるのと同じなのです。ここにコーチがいて、アドバイスしてくれたら良いと思いませんか?英語も上級者になると、会話相手である外国人に直接質問も出来ますが、初心者では無理です。逆に疑問点をきちんと英語で聞けるようになったら、もう初心者ではありません。

英語を独学で学んでいくと様々な壁にぶつかります。しかしその大半は、英語を学んだ日本人なら既にぶつかって、克服してきた壁なのです。
例えばよく聞く質問に、「Do you と Are you の使い分けがよく分からない」、「will と be going to の違いがよく分からない」などがあります。英語を学んできた日本人ならスッキリ答えられます。既に一度ぶつかった壁ですからね。大半の学習者は壁にぶつかった時、疑問が解消できなくてそこで行き詰まってしまいます。やる気があっても空回りしてしまうのです。

ですから英語を学ぶ初心者に理想的なのは、家で十分に英語の勉強を行い、外国人と英語で話す機会を日常的に持ち、かつ、日本人が日本語で英語を教えてくれたり勉強についてアドバイスをくれる環境があることだと私たちは考えます。

★ このブログの運営は、初心者専門英会話カーディム が行っています。★

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