時々質問されますので、どのタイミングで進級や卒業するのか概略を書いておきます。
進級について
カーディムのレベルは3つに分かれています。
L1(入門レベル:中学1年)
L2(初級レベル:中学全般)
L3(中級レベル:高校全般)
それぞれは全57回(約1年半)で一周します。
ただし全員がそれぞれのレベルを一周するわけではなく、英語力の上達具合を見て判断しています。
その基準となるのは、授業パフォーマンス、定期試験の結果、ご本人の希望、の3つです。
通常は授業パフォーマンスと定期試験の結果を見たうえで、スタッフミーティングで話し合い、それからご本人に提案することが多いです。ただ最終的にはご本人の意思を尊重しています。
授業は、約1年で上のクラスに行くことを想定していますが、実際には、数ヶ月で上がる方もいれば、2、3周してから上がる方もいます。
多いのは全57回全て受けてから上がる方ですね。「そろそろ上のレベルに行っても大丈夫ですよ」と話をしても「全部受けてから上がりたい」という方が多いからです。
一方で同じ授業を2回受けるの嫌だから上のレベルに行きたいという方もいらっしゃいます。それはそれで構いません。ただし十分な力をつけずに上のレベルに行っても苦戦するのは間違いないのでそれは覚悟してくださいね。
参考までに言うと、下のレベルでしっかりやった方のほうが、上のレベルに行ってからつまずきにくいというのはあります。時々早く上がりたいという方を上げることもありますが、上のレベルでつまずくことが多いですね。ですのでご本人が焦っていなければ、下のレベルでじっくりと英語力をつけてから上のクラスに行くことをお勧めしています。
ただ何度も言いますが、あくまで本人のご意思次第です。不安や疑問があれば遠慮なくご相談ください。
卒業について
一般的にはレベル3を一周したらそのまま卒業となることが多いです。ただ当校の目標は、生徒さんが英語を話せるようにすることです。レベル3は高校英文法の全体を扱っていますので一周するとそのレベルでの知識は習得し、英作文はできるようになります。ただそれを使って会話ができるかというと、もう一段階上の話になります。
ですのでレベル3の適切なタイミングでオンライン英会話を生徒さんに勧めています。英会話の経験を実際に積まないとこれ以上、上の段階に進めないところにいるからです。実は昔、オンライン英会話を卒業後にお勧めしていたのですが、あまりにも挫折する方が多いので、方針を変更しました。今では在籍中にオンライン英会話を始めてもらい、適切なサポートを行うようにしています。オンライン英会話を楽しめる段階になれば卒業しても大丈夫ストレスです。
ですので、高校英文法を習得していること、オンライン英会話を楽しめるレベルになっていること、この2つを満たした時点で卒業とみなしております。この段階まで来るともう初心者ではありません。中級者でも真ん中あたりでしょうね。そもそもレベル3の内容が中級者レベルですからね。
なお、レベル3を一周したら必ず卒業しなければならないわけではありません。2、3周しながら次の進路を考えていただいても結構です。
それから時々勘違いされる方がいるので補足しておきます。
『卒業』と『終了』は違います。レベル3を一周したからと言って『卒業』というわけでありません。『卒業レベル』というのは、ダイアログや英作文問題において瞬時にほぼ正しい英文を組み立てることができるレベルです。日々の家庭学習も十分にこなせず単にレベル3を1周したところで卒業レベルに達するのは難しいと思います。しかし同じ授業を2周したくないという方がいらっしゃることも理解できます。そういった方は『終了』となります。
卒業後の進路について
卒業後の方向性は人それぞれで、一概に述べることは難しいです。なので卒業前に一人一人カウンセリングを行い、今後の学習方法ついて助言を行っています。ただこの学校の卒業レベルに達してるのであれば英語の基本は完成したと思っていただいて結構です。試験対策をきちんとすれば、数ヶ月でTOEICなら800は超えるし、英検準1級もとれるでしょう。
(「TOEICが3ヶ月で◯◯◯点上がった」というのを広告でよく見かけますが、高校レベルの英語知識が一通り身についていれば、数ヶ月のTOEIC対策で簡単に狙えるのです。)
さてここで強調したいのですが、カーディムを卒業する皆さんは『スピーキングの基礎』ができています。TOEIC満点の人が外国人を目の前に簡単な英文も話すことができず、あたふたするのは決して珍しいことでありません。なので日本国内で学習してる人は必ず『スピーキングの壁』にぶち当たるのです。これは大きな壁で乗り越えられない方も実は多いのです。
しかしカーディムの卒業生は違います。英文を瞬時に作り上げる訓練を長年してきました。発音もしっかり練習してきました。だから『スピーキングの壁』はすでに乗り越えているのです。これこそが、私(Yasu)がカーディムでやりたかったことの一つです。
『高校卒業レベルの英語知識』と『簡単な文を瞬時に作れるだけのスピーキング力』。この2つを日本国内の独学で手に入れるには非常に難しいのですが、カーディムの卒業生はすでにこの2つを手に入れています。(繰り返しますが『卒業』と『終了』は違います。)
この後、どの方向に英語力を伸ばしていくのかは人それぞれですが、どの方向に行くにせよ英語の基本は完成していますので、自信を持って次の道に進んでください。