
こんにちは。英会話カーディムです。
新年あけましておめでとうございます。
お正月はいかがお過ごしでしょうか。新しい手帳を開いたり、カレンダーを新しくしたりすると、「今年こそは!」と背筋が伸びるような気持ちになりますよね。「昔あきらめてしまった英語をもう一度やり直したい」「今年こそは海外旅行に行けるように準備したい」など、静かな情熱を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな大人の女性に向けて、新年の目標を英語で話すための自然なフレーズや、学校ではあまり詳しく習わなかった文法の微妙なニュアンスについて、たっぷりと解説します。
この記事は、以下のYoutube動画の内容をベースに、動画では語りきれなかった文化的な背景や、さらに豊富な例文を大幅に加筆した「完全版」です。
- エッセンスだけをサクッと理解したい方は、まずYoutube動画をご覧ください。
- じっくりと内容を深めたい、たくさんのフレーズを知って使いこなしたいという方は、このままブログを読み進めてください。
1. 英語圏の「新年の抱負」事情:なぜ “Resolution” は避けられがち?

「新年の抱負」を英語で何と言うかと聞かれたら、多くの人が学校で習った New Year’s resolution を思い浮かべるでしょう。
もちろん、これは文法的に正しい英語であり、新聞やニュース、広告などでは頻繁に見かける表現です。しかし、ネイティブスピーカーとの日常会話、特に友人同士のカジュアルなおしゃべりの中で使うには、少し注意が必要な言葉でもあります。
文化的な背景:Resolutionのリアルと「重さ」の正体

なぜなら、”Resolution” という言葉には、「固い決意」「不退転の覚悟」といった、かなりシリアスな響きが含まれているからです。「Resolve(解決する、決心する)」という動詞の名詞形であることからも、その重みが想像できるかもしれません。
欧米文化において、伝統的な New Year’s resolution といえば、自分自身の「悪癖」を直し、自分を厳しく律するためのものが中心です。
- Quit smoking(禁煙する)
- Quit drinking(お酒を断つ/禁酒する)
- Get out of debt(借金を完済する)
- Lose 10kg(10キロ痩せる)
これらは「やりたいこと」というよりは、「やらねばならないこと」「自分を矯正すること」に近いニュアンスがあります。そのため、多くの人が高い目標を掲げては、1月末には挫折してしまうのがお決まりのパターンです。
アメリカやイギリスでは、「1月はジムが入会者でごった返すが、2月には閑古鳥が鳴く」というのが定番のジョークになっているほど。「Resolution = どうせ守れないもの」「三日坊主の代名詞」という、少し自虐的なイメージも定着しています。
そのため、楽しい新年のランチやティータイムで「あなたのResolutionは?」と聞くと、相手によっては「うっ、それを聞かないで…」とプレッシャーを感じたり、「またダイエットの話か…」と堅苦しく感じたりすることがあるのです。

2. もっと自然に!ネイティブが使う3つの代替表現
では、もっとポジティブに、ワクワクするような新年の希望を語るにはどうすればよいのでしょうか。
私たち日本人がイメージする「抱負」は、もっと前向きで、「こうなれたらいいな」という希望を含んだものですよね。そんな気持ちを表現するのにぴったりな、スクリプトでも紹介されていた3つの表現をさらに深掘りしてみましょう。
その1:Goal(目標)

一番シンプルで、かつ誤解なく伝わるのが Goal です。ビジネスシーンだけでなく、個人の生活における「到達点」として幅広く使えます。「達成すべき義務」というよりは、「目指すべき場所」というニュアンスです。
- What are your goals for this year?(今年の目標は何ですか?)
- My goal is to run a half marathon.(私の目標はハーフマラソンを完走することです。)
- One of my goals is to visit Europe.(目標の一つは、ヨーロッパを訪れることです。)
その2:Word of the year(今年の単語)

最近、欧米のSNSや自己啓発、ウェルネスの分野でトレンドになっているのがこれです。具体的な数値目標(何キロ痩せる、いくら貯める)を立てるのではなく、「今年一年をどんなテーマで過ごしたいか」を漢字一文字のように表す方法です。
これは、日々の忙しさに追われがちな現代において、自分の「軸」を決める作業とも言えます。例えば、以下のような単語が人気です。
- Balance(バランス):仕事と生活、自分と家族のバランスを大切にする。
- Joy(喜び):義務感ではなく、自分が楽しいと思うことを優先する。
- Focus(集中):あれこれ手を出さず、大事なことだけに集中する。
- Simplify(シンプルにする):物を減らし、思考をシンプルにする。
例文を見てみましょう。
- My word of the year is “Challenge”.(私の今年の単語は「挑戦」です。)
- I chose “Peace” as my word of the year.(今年の単語として「平和」を選びました。)
- My word for 2024 is “Nourish”.(2024年の私の言葉は「(心身を)養う/慈しむ」です。)
その3:Intention(意図・心がけ・あり方)

ヨガやマインドフルネスの流行とともに、女性を中心に定着してきたのが Intention です。
Goal(目標)が「達成できたか、できなかったか」の結果(Do)を重視するのに対し、Intentionは「どのような心の持ちようでいたいか」というプロセスや在り方(Be)に焦点を当てます。
もし今日できなくても、明日また意識すればいい。そんな優しさがある表現です。
- I set an intention to be kind to myself.(自分に優しくありたいと心に決めました。)
- My intention is to stay present.(今この瞬間に集中することを心がけます。)
3. 文法の落とし穴:「will vs. be going to」

目標を語るとき、日本語では「〜するつもりです」と言いますよね。ここで多くの英語学習者がやってしまう間違いが、I will… を使ってしまうことです。
学校では「未来形=will」と習ったかもしれませんが、ネイティブの感覚では、will と be going to は明確に使い分けられています。この違いを知るだけで、あなたの英語はぐっと自然になります。
will vs. be going to の決定的な違い

will:その場で決めた「突発的な意志」
「今、思いついた!」という感覚です。あらかじめ考えていたことには使いません。
- (レストランでメニューを見て)「じゃあ、これにします」→ I’ll have this one.
- (電話が鳴って)「私が出ます」→ I’ll get it.
- (重そうな荷物を持っている人を見て)「お手伝いしますよ」→ I’ll help you.
be going to:以前から決めていた「計画的な意図」
「前から考えていて、心の中で決めていたこと」に使います。すでに心の準備ができている状態です。新年の目標は、大晦日や正月に突然思いつくものではなく、前から考えていることですよね。だから、こちらを使うのが正解なのです。
シチュエーションで比較してみましょう
【シチュエーション:英会話スクールについて】
- ✕ I will learn a new skill.(今この瞬間に思いついたような響き。「あ、そういえば新しいスキル学ぶわ」という軽いノリや、その場の思いつきに聞こえます。)
- 〇 I’m going to learn a new skill.(以前から計画していた響き。「今年は新しいスキルを学ぶつもりで、(もしかしたら既にスクールを探したりして)準備しています」という真剣みが伝わります。)
その他の便利な表現
自分の本気度に合わせて、表現を使い分けてみましょう。
- I plan to… (〜する計画です)「be going to」よりも少しフォーマルで真面目な響きです。スケジュール帳に書いているようなニュアンスです。
- I plan to visit my parents twice a year. (年に2回は実家に帰る計画です。)
- I want to… / I hope to… (〜したいです/〜できればいいなと思っています)単なる願望を表します。実現に向けた具体的な計画がなくても使えます。「できたらいいな」という夢を語るときに便利です。
- I hope to go to Hawaii someday. (いつかハワイに行けたらいいな。)
4. そのまま使える!カテゴリー別・新年の目標フレーズ集
ここでは、I’m going to… を使った、大人の女性の日常に寄り添う具体的な目標フレーズをたくさん紹介します。ご自身の状況に合わせて単語を入れ替えて使ってみてください。
健康・美容 (Health & Beauty)

「痩せる (lose weight)」とストレートに言うと、少し自分を否定しているように聞こえることもあります。もっとポジティブに、健康的なライフスタイルを目指す表現を使ってみましょう。
- I’m going to get in shape.(体を引き締めるつもりです/体力をつけるつもりです。)※”Shape”は単に痩せるだけでなく、筋肉をつけて健康的な体型になることを指します。
- I’m going to eat healthier.(もっと健康的な食事をするつもりです。)※”Eat less”(食べる量を減らす)よりもポジティブです。
- I’m going to drink more water every day.(毎日もっと水を飲むつもりです。)
- I’m going to take care of my skin.(お肌の手入れをしっかりするつもりです。)
- I’m going to prioritize my sleep.(睡眠を最優先にするつもりです。)
趣味・教養 (Hobbies & Learning)

新しいことを始めるとき、「Challenge(挑戦する)」という単語を使いたくなりますが、趣味の場合は take up(始める)という表現がとても自然で、ネイティブらしく聞こえます。
- I’m going to take up yoga.(ヨガを始めるつもりです。)
- I’m going to take up gardening.(ガーデニングを始めるつもりです。)
- I’m going to read one book a month.(月に一冊本を読むつもりです。)
- I’m going to restart learning English.(英語の学習を再開するつもりです。)
- I’m going to learn how to edit videos.(動画編集のやり方を学ぶつもりです。)
ライフスタイル (Lifestyle)

ワークライフバランスを整えたり、精神的な豊かさを求めたりする目標も素敵です。無理せず、心地よく過ごすための目標を立ててみましょう。
- I’m going to leave work on time.(定時で帰るつもりです。)
- I’m going to spend more time with my family.(家族ともっと一緒に時間を過ごすつもりです。)
- I’m going to minimize my stress.(ストレスを最小限に抑えるつもりです。)
- I’m going to cook more often at home.(もっと頻繁に自炊をするつもりです。)
- I’m going to declutter my house.(家の断捨離をするつもりです。)※”Declutter”は、不要なものを片付ける、整理整頓するという意味の便利な単語です。
- I’m going to reconnect with old friends.(古い友人たちとまた連絡を取り合うつもりです。)
5. まとめ

いかがでしたか?
新年の目標を英語で話すときは、以下のポイントを意識してみましょう。
- Resolution は少し堅苦しく、失敗を連想させることもあるので、よりポジティブな Goal や、おしゃれな Word of the year を使ってみる。
- 「〜するつもり」と言いたいときは、その場の思いつきの will ではなく、計画性を表す I’m going to を使う。
- 完璧を目指さず、自分の心が明るくなるようなポジティブな表現を選ぶ。
言葉の選び方ひとつで、あなたの気持ちはずっと自然に、そして前向きに相手に伝わります。「英語を話すこと」自体を今年の目標の一つにして、ぜひ今回紹介したフレーズを使ってみてください。
オンライン英会話の先生や、英語を学ぶお友達に “What are your goals for this year?” と聞いてみるのも、会話を広げる良いきっかけになりますよ。
皆様にとって、笑顔あふれる素晴らしい一年になりますように!


英会話カーディム講師。元外資系エンジニアでMBA保持者。海外留学なしに国内で独学にて英語を習得。ラテン語や印欧語、英語史の知識を持ち、英文法を含めた英語体系に詳しい。英語オタクで出版された英和辞典や英文法書は絶版も含めて殆ど持っている。
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