英語で「~しませんか?」自然な提案ができる定番フレーズ使い分けガイド

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日常会話やビジネスシーンで、誰かに何かを提案する機会はたくさんありますよね。効果的なコミュニケーションを図る上で、提案の表現を習得することは非常に重要です。

この記事では、英語学習を始めたばかりの方や、もう一度やり直したいと考えている方に向けて、提案の時に使える基本的な英語フレーズを、ニュアンスや丁寧さの違いに注目しながら分かりやすく解説します。

まずは、こちらのYouTube動画で基本の表現をサクッと確認してみましょう。音声で聞くと、より自然なリズムが掴めますよ。

動画で基本を掴んだら、この記事でさらに深く学んでいきましょう。例文もたくさん紹介するので、あなたの「言いたい!」にピッタリの表現がきっと見つかります。

【基本の提案】まずは覚えたい4つの定番フレーズ

まずは、日常会話で頻繁に使われる基本的な4つの提案表現から見ていきましょう。

1. Let’s + 動詞の原形: 「一緒に~しよう」

これは「一緒に~しようよ」と誘う時の、最も有名で親しみやすい表現です。話し手と聞き手が一緒に行動するという、前向きで一体感のあるニュアンスが含まれています。友人同士の会話や、インフォーマルな状況での同僚との会話に適しています。

  • 文法: Let’s + 動詞の原形
  • 丁寧さ: カジュアル
  • 例文:
    • Let’s try the new Thai place. (あの新しいタイ料理のお店に行ってみようよ。)
    • Let’s call Michael. (マイケルに電話しよう。)
    • Let’s not argue about this. (このことについて議論するのはやめよう。)

ポイント

Let’s は Let us の短縮形ですが、現代の日常会話ではほぼ常に Let’s が使われます。Let us をそのまま使うと、非常にフォーマルで少し古風な響きになるので、気軽な提案では Let’s を使うのが基本です。

2. Why don’t we/you + 動詞の原形?: 「~しませんか?」

Let's よりも少し控えめに、相手の意向を伺いながら提案したい時に便利なのが Why don't ...? です。「~しませんか?」「~してはどうですか?」という意味で、命令的な響きがなく、柔らかい印象を与えます。

  • 文法: Why don’t + 主語 (we/you) + 動詞の原形

Why don’t we…? vs. Why don’t you…? の使い分け

主語を we にするか you にするかで、提案の対象が変わるのが大きなポイントです。

  • Why don’t we …?
    • 意味: 「(私たちは)~しませんか?」
    • 使い方: Let's と同じく、一緒に何かをすることを提案します。Let's よりも少し間接的で、相手に考えてもらう余地を与えるような響きがあります。
    • 丁寧さ: ややカジュアル~ニュートラル
    • 例文: Why don’t we go to see a football game on Saturday? (土曜日にサッカーの試合を見に行きませんか?)
  • Why don’t you …?
    • 意味: 「(あなたは)~してはどうですか?」
    • 使い方: 相手に対して、何か行動を起こすことを提案したり、アドバイスしたりする時に使います。
    • 丁寧さ: 丁寧
    • 例文: Why don’t you talk to your boss? (上司に話してみてはどうですか?)
    • 例文: You look really tired. Why don’t you take some time out and rest? (とても疲れているようですね。少し休んでみてはどうですか?)

3. How about + 名詞 / 動詞の-ing形?: 「~はどう?」

「~はどう?」と、アイデアや選択肢を気軽にポンと投げかけるイメージで使えるのが How about ...? です。非常に用途が広く、覚えておくと表現の幅がぐっと広がります。似た表現に What about ...? もあり、多くの場合で置き換え可能です。

  • 文法:
    • How about + 名詞句
    • How about + 動詞の-ing形 (動名詞)
  • 丁寧さ: カジュアル~ニュートラル
  • 例文:
    • How about that new Thai restaurant? (あの新しいタイ料理レストランはどう?)
    • What about a coffee? (コーヒーはどう?)
    • How about trying something new? (何か新しいことを試してみるのはどう?)
    • How about going for a walk? (散歩に行くのはどう?)

4. Shall we/I + 動詞の原形?: 「~いたしましょうか?」

Let's よりも丁寧で、少し改まった響きを持つのが Shall ...? です。「~いたしましょうか?」と、相手の意向を尊重しながら尋ねるニュアンスが出ます。

  • 文法: Shall + 主語 (we/I) + 動詞の原形
  • 丁寧さ: ややフォーマル~フォーマル
  • 例文 (we):
    • Shall we try the new Thai place? (あの新しいタイ料理店を試してみましょうか?)
  • 例文 (I):
    • Shall I...? は通常、自分が何かすることを申し出る際に使われます。
    • Shall I order our food? (私が食事を注文しましょうか?)

【一歩進んだ提案】より丁寧さが伝わる表現

基本的な表現に加えて、ビジネスシーンや、より丁寧さが求められる場面で使えるフレーズも覚えておくと安心です。

Would you like to + 動詞の原形?

主に丁寧な招待や申し出をするために使われる表現です。提案として使う場合は、相手の希望を完全に尊重する、非常に穏やかで丁寧な言い方になります。

  • 丁寧さ: 丁寧・フォーマル
  • 例文: Would you like to join us for dinner? (夕食をご一緒しませんか?)

I suggest that… / We could…

ビジネスの会議などで、自分の意見として提案する際に特に役立ちます。

  • I suggest that …
    • フォーマルな場で、行動を提案(推奨)する際に使います。
    • 例文: I suggest (that) you review the report before the meeting. (会議の前に報告書を確認することをお勧めします。)
  • We could …
    • 提案を断定的にではなく、選択肢の一つとして柔らかく提示することができます。
    • 例文: We could postpone the product launch until next week. (製品の発売を来週まで延期することもできますね。)

【日本人学習者向け】よくある間違いと自然に聞こえるコツ

英語で提案する際、日本人学習者が陥りやすいポイントがいくつかあります。これらを意識することで、より自然で正確な英語表現が身につきます。

1. 動詞の形を正しく使い分ける

それぞれのフレーズの後ろに来る動詞の形は決まっています。これを混同しないようにしましょう。

  • 動詞の原形が来るグループ: Let's, Why don't we/you, Shall we/I, Would you like to
  • 動詞の-ing形 (または名詞) が来るグループ: How about, What about
  • よくある間違い: × “Let’s to go.” や × “How about go?”

2. 丁寧さのニュアンスを理解する

英語の丁寧表現は、日本の敬語とは異なる側面があります。日本語の感覚で直訳すると、意図しない伝わり方をしてしまうことがあります。

  • 直接性と間接性のバランス: Why don't you...?You could... のような表現は、丁寧で間接的な提案方法であり、相手に圧迫感を与えにくい表現です。
  • 場面に合わせる: 親しい友人の間で過度にフォーマルな表現(例: Shall we…?)を使うと、少し堅苦しく聞こえる可能性があります。逆に、フォーマルな会議でカジュアルな表現(例: Let’s)を使うと、プロフェッショナルでない印象を与えることがあります。状況や相手との関係性によって表現を使い分けることが大切です。

まとめ

今回は、英語で提案する時の様々な表現を学びました。

  • カジュアルに誘うなら: Let's
  • 相手に配慮しつつ提案するなら: Why don't we/you?
  • アイデアを幅広く出したいなら: How about...?
  • より丁寧に、改まった場で提案するなら: Shall we...?, Would you like to...?

たくさんの表現があって難しく感じるかもしれませんが、まずは自分が使いやすいと思うものから、実際の会話で試してみることが上達への一番の近道です。間違いを恐れずに、積極的に使ってみましょう。この記事が、その一助となれば幸いです。

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