【英語やり直し】「考える」の英語表現7選!thinkだけじゃない使い分けを徹底解説

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私たちは日常で「考える」という言葉を本当によく使いますよね。「こう思う」「じっくり考える」「アイデアが思いつく」「原因を突き止めるために考える」「どうしようか悩んでいる」…一口に「考える」と言っても、状況や頭の使い方によって少しずつニュアンスが違います。

英語では、この細かなニュアンスの違いを、異なる単語やフレーズで表現することが非常に多いです。

英語のやり直し学習をしていると、「全部 think でいいのかな?」と不安になることはありませんか?もちろん think は万能な単語ですが、状況に合った表現を選ぶことで、あなたの英語はもっと自然で、意図が正確に伝わるようになります。

この記事のテーマである「考える」の英語表現については、YouTube動画でも分かりやすく解説しています。

「まずは基本を短時間でサクッと知りたい!」という方は、こちらのYouTube動画をご覧ください。

「動画を見たけど、もっと詳しく知りたい」「たくさんの例文でしっかり定着させたい」「使い分けの感覚をもっと深く理解したい」という方は、ぜひこのままブログを読み進めてください。

中学で習った基本的な単語が中心ですが、その「使い分け」をしっかり理解することで、あなたの英語表現はもっと豊かで正確になりますよ。

1. 基本の「think」:2つの顔を使い分ける

最も基本的で最もよく使われる「考える」、それが think です。この think には、大きく分けて2つの使い方があり、それぞれ文法的な形が変わることがあります。

ポイントは「進行形(-ing形)にできるかどうか」です。

使い方1:意見や信念(心の状態)

自分が「こう思う」という意見や、信じていることを表す場合です。これは、頭の中で何かを処理している「動作」というより、「私はそういう考えを持っている」という「心の状態」を示しています。

「状態」を表す動詞(know(知っている)、like(好き))と同じように、通常は進行形(I am thinking…)にはしません。

  • I think he is kind.(彼は親切だと思う)
  • I think this is a good movie.(これは良い映画だと思う)
  • Do you think it will rain tomorrow?(明日は雨が降ると思いますか?)
  • She thinks it’s a waste of time.(彼女はそれは時間の無駄だと思っている)

使い方2:頭を使っている最中(動作)

「今まさに考え事をしている」「頭を働かせている」「熟考している」という「動作」を表す場合は、進行形(-ing形)が使えます。今まさに頭が活発に動いている、というイメージです。

  • What are you thinking about?(何を(今まさに)考えているの?)(もし What do you think about…? と聞くと、「~についてどう思いますか?」という意見を求める意味になります)
  • Please be quiet, I’m thinking.(静かにしてください、今考えているところなので)
  • He is thinking about what to do next.(彼は次に何をすべきか(今)考えている)
  • I was just thinking about my childhood.(ちょうど子供時代のことを考えていたところだよ)

このように、「意見として持っている(状態)」なのか「今まさに頭を使っている(動作)」なのかで形が変わるのが think の面白いところです。

2. 瞬間の「think of」 vs. じっくりの「think about」

thinkofabout がつくと、「~について考える」という意味になりますが、この2つにも明確なニュアンスの違いがあります。

think of:瞬間的に思い浮かぶ(火花)

think of は、アイデアや記憶が「パッと」頭に浮かぶイメージです。必要な情報が頭の中に瞬間的に現れる感じです。よく「火花」に例えられます。

(アイデア・記憶を思いつく)

  • I just thought of a great idea.(今、いいアイデアを思いついた!)
  • I can’t think of his name right now.(今、彼の名前が(パッと)思い出せない)
  • He suddenly thought of his keys.(彼は突然カギのことを思い出した)

(意見を軽く聞く)

また、「~についてどう思う?」と軽く相手の印象や意見を聞くときにも使われます。

  • What do you think of my new hairstyle?(私の新しい髪型、どう思う? – 軽く感想を聞く)
  • What do you think of this plan?(この計画、どう思う?)

think about:時間をかけて考える(炎)

think about は、ある事柄について「じっくり」時間をかけて考えたり、思いを巡らせたりするイメージです。頭の中で継続的に思考が続いている感じです。持続的に燃える「炎」によく例えられます。

  • I need to think about your proposal.(あなたの提案について、じっくり考える必要があります)
  • I’m thinking about my future career.(私は将来のキャリアについて(時間をかけて)考えています)
  • Don’t think about it too much.(あまり考えすぎないで)
  • She is always thinking about her children.(彼女はいつも子供たちのことを気にかけている)

もし What did you think about the movie?about を使って聞かれたら、「映画どうだった?」という軽い感想だけでなく、「(じっくり考えてみて)内容についてどう思った?」という、もう少し深い意見を求められている可能性があります。

3. 慎重に検討する「consider」

consider も「考える」ですが、think about よりもフォーマルで丁寧な響きがあります。

特に重要なニュアンスは、「何かを決定するために、選択肢や要素などを比較・検討する」という点です。単に頭に浮かべるのではなく、より慎重に、吟味するイメージです。

そして、consider には非常に重要な文法ルールがあります。

consider の後に「~すること」という動作を続ける場合は、必ず動名詞(-ing形)を使います。to…(不定詞)は使えない、と覚えてしまいましょう。

  • I am considering buying a new phone.(新しい電話の購入を検討しています)(NG: I am considering to buy…)
  • We are considering moving to Osaka.(私たちは大阪への引っ越しを検討しています)
  • You should consider all the options before you decide.(決める前に、すべての選択肢を考慮すべきです)
  • The company is considering changing its logo.(その会社はロゴの変更を検討している)

ビジネスシーンや、人生の大きな決断について話すときによく登場する単語です。

4. 自信がない時の「思う」:suppose vs. guess

think ほど確信度が高くない、「(多分)~だと思う」という表現です。どちらも日常会話で非常によく使われます。

suppose:何らかの根拠あり

suppose は、何らかの理由や状況証拠に基づいて「多分こうだろう」と推測する時に使います。think よりは自信がないけれど、全くの当てずっぽうでもない、というニュアンスです。

  • He is not here. I suppose he is sick.(彼はここにいませんね。きっと病気なのだと思います – 「彼がいない」という状況証拠からの推測)
  • The train is late. I suppose there was an accident.(電車が遅れています。事故でもあったのかなと思います – 「電車が遅れている」という事実からの推測)
  • I suppose you are right.((状況的に)多分あなたの言う通りなのでしょうね)

guess:根拠が薄い・直感的

guess は、suppose よりもさらに根拠が薄く、直感的に「~かなと思う」という感じです。「自信ないけど、たぶん」といった軽い気持ちを表します。

  • I guess he is around 40.(彼は40歳くらいかなあ – 特に根拠はないけど、そんな気がする)
  • “Is this bag expensive?” “I guess so.”(「このバッグ、高い?」「(よく分からないけど)そう思うよ」)
  • I guess it will rain this afternoon.(今日の午後、雨が降るんじゃないかな – 空を見ながら直感的に)

I guess... は文頭につけて「~だと思うんだけどね(自信ないけど)」というクッション言葉のように非常によく使われます。

5. ひらめく「come up with」 vs. 解き明かす「figure out」

最後は、何かを「考え出す」場面での使い分けです。これらはフレーズ(句動詞)ですが、セットで覚えておくと非常に便利です。

come up with:アイデアを生み出す

必要なアイデア、計画、解決策などを(しばしば努力して)「考え出す」「生み出す」という意味です。頭の中から新しいものを「ポコンと」取り出すようなイメージです。ゼロから何か新しいものをひらめくニュアンスがあります。

  • We need to come up with a solution.(私たちは解決策を考え出す必要があります)
  • She came up with a brilliant plan for the party.(彼女はパーティーのための素晴らしい計画を思いついた)
  • How did you come up with that idea?(どうやってそのアイデアを思いついたのですか?)
  • Everyone in the meeting tried to come up with a new proposal.(会議の全員が新しい提案を生み出そうと努力した)

figure out:問題を解明する

問題や、分かりにくいこと、謎などを、頭を使って考えて「理解する」「解明する」「解決方法を見つけ出す」という意味です。

すでにある複雑なものや、理解不能なものを、論理的に考えて「なるほど、こういうことか」と解き明かす、パズルを解くようなイメージです。

  • I can’t figure out how to use this app.(このアプリの使い方が(考えても)分からない)
  • I finally figured out what was wrong with my computer.(何が私のコンピュータの問題だったのか、ようやく突き止めた)
  • It took me a long time to figure out the math problem.(その数学の問題を解明するのに時間がかかった)
  • I can’t figure out why he is angry.(彼がなぜ怒っているのか(考えても)分からない)

(おまけ)他にもある「考える」仲間

他にも「考える」に近いニュアンスを持つ便利な単語をいくつか追加します。

  • wonder:「~かなあと思う」(知りたい・疑問に思う)頭の中で「どうなんだろう?」と自問自答するイメージです。
    • I wonder if he will come. (彼は来るのかなあ)
    • I wonder why she said that. (彼女はなぜあんなことを言ったんだろう)
  • believe:「~だと(強く)信じる」think よりも確信度が高く、証拠がなくても「正しいと信じている」という強い気持ちを表します。
    • I believe you can do it. (あなたならできると信じています)
    • He believes his story is true. (彼は自分の話が真実だと信じている)
  • expect:「~だと予期する」「当然~だと思う」過去の経験や状況から、そうなるのが当然だと「考える」ニュアンスです。
    • I expect you to be on time. (あなたは時間通りに来るものだと思っていますよ(それが当然だ))
    • We expect good weather this weekend. (今週末は天気が良いと期待している)

まとめ

一口に「考える」と言っても、英語には本当にたくさんの表現があることがお分かりいただけたでしょうか。

最後に、今日学んだ単語のコアイメージをもう一度まとめます。

  • think:意見を「思う」(状態) / 頭を「使っている」(動作)
  • think of:パッと「思い浮かぶ」(瞬間・火花)
  • think about:じっくり「考える」(持続・炎)
  • consider:決定のために「検討する」(慎重・フォーマル)
  • suppose:根拠があって「推測する」
  • guess:直感で「思う」(自信なし・カジュアル)
  • come up with:アイデアを「生み出す」(ゼロから)
  • figure out:謎や問題を「解明する」(パズルを解く)

最初は難しく感じるかもしれませんが、これらのニュアンスの違いは、たくさんの例文に触れたり、実際に使ってみたりするうちに、だんだんと感覚でつかめるようになってきます。

まずは「think 以外にもこんな言い方があるんだ」と知っておくだけでも大きな一歩です。ぜひ実際の会話や英作文で、意識して使い分けてみてくださいね。

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