英単語の覚え方

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英単語の覚え方は2つある

英単語の覚え方には大きく2種類あって、常に議論となっています。
その2つとは、

・単語帳で覚える
・文章で覚える

単語帳で覚えることの長所は、覚えるべき単語が並んでいるので効率良く反復練習が出来る事ですが、反面単調で長続きしにくい短所があります。一方、文章で覚えることの長所は、文脈の中で覚えるので意味を類推しやすく記憶にのこりやすい事ですが、短所として余分な文章も読まねばならず時間が掛かり、かつ反復練習もしにくいという事が挙げられます。

おそらくこれは、学習者の英語力と置かれた立場、単語の種類によって本当は使い分けるべきだと考えます。英語を全く初めて学び始めた学習者であれば、まずは英文法を学びながら、使われている単語を例文の中から学習するのが一番よいでしょう。そして学習が幾らか進んだところで、身近な物や曜日の名前などをリスト形式(単語帳形式)で学ぶべきです。この段階では、be動詞やandなど特殊な単語は英文法の学習を通して覚えるべきでしょう。

さて、では日本人の大人の初心者レベルの場合はどうでしょうか。基本は上記と同じです。特殊な単語は英文法の学習で学ぶべきですが、他は単語帳を使うべきと考えます。理由は、初めての英単語を単語帳で覚えるのは大変なのですが、初歩レベルの英単語は中学レベルの約1000語で殆どの日本人は一度は目にしたことがある単語です。そうであれば、英単語帳を使って2,3ヶ月で一気に復習したほうが効率が良いのです。例えば1周間に100個覚えるとしましょう。もし知らない単語を100個覚えようとすると、確かに大変です。でも100個のうち本当に知らない単語はぜいぜい10個ぐらいです。あとは、見れば思い出すものばかりです。そうであらば、一見大変そうでも英単語帳を使った方が結果として楽だと考えます。初心者レベルの時は、なるべく早く基本的な英単語を習得した方が英語の習得が楽になります。

次のレベルからは学習者次第と考えます。英単語帳を使ったほうが良い人もいれば、そのレベルに達していない人は文章を読んだりして学習の過程で英単語を覚えていくべきでしょう。

なお、多読で辞書を使わずに次々読んでいけば、自然と英単語が身につくという考えもありますが、それには否定的です。実際、そのことについて研究された方もいて、否定的な意見をしています。

多読と語彙力の関係を調べた研究は数多くあります。そのうち大半の研究結果は、多読をしている際に未知の単語に出会った時、辞書などでその意味を確認しないで読み進める場合、あまり単語が身につかないという結論を出しています。
英語習得の「常識」「非常識」―第二言語習得研究からの検証 p44より

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