【9割が間違う】”I am stressful”は間違い? stressed vs. stressful の違いを英語初心者向けに徹底解説!

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「あー、ストレスが溜まる!」

これ、私たちの日常でよく口にする言葉ですよね。仕事や家事、人間関係など、ストレスの原因は様々です。

では、この気持ち、英語で正しく伝えられていますか?

実は、「私はストレスを感じています」と言おうとして “I am stressful.” と言ってしまうと、ネイティブスピーカーを「え?」と困惑させてしまうかもしれません。

今回の記事では、このようによくある間違いを解消し、「ストレス」に関する英語表現をマスターするためのポイントを徹底的に解説します。

動画でサクッと基本を押さえたい方は、まずはこちらのYouTube動画をご覧ください。さらに深く、たくさんの例文と共に学びたい方は、ぜひこのまま記事を読み進めてくださいね。

この記事を読めば、もう二度と迷うことなく、自分の気持ちや状況を正確に英語で表現できるようになります。

なぜ “I am stressful” は間違いなのか?

結論から言うと、”I am stressful.” は「私は(周りの人にとって)ストレスを与える人間です」という意味になってしまう可能性があるからです。自分の感情を説明したいのに、意図せず全く違う意味で伝わってしまうのは避けたいですよね。

例えば、”My personal trainer is stressful.” と言えば、「私のパーソナルトレーナーは(厳しいトレーニングを課すので)ストレスを与えてくる」という意味になります。一方で、”My personal trainer is stressed.” なら、「私のパーソナルトレーナーは(何か悩んでいるようで)ストレスを感じている」となり、意味が全く異なります。

この違いを生むのが、stressedstressful という二つの形容詞の使い分けです。

1. 自分の「感情」を言うなら “stressed”

自分が「ストレスを感じている」「疲れている」という精神状態を表すときは、必ず stressed を使います。主語は「感情を感じる人」になります。be動詞 と一緒に使う I am stressed. や、feel を使った I feel stressed. が基本の形です。

  • I feel very stressed today because I have a big presentation.(今日は大事なプレゼンがあるので、とてもストレスを感じています。)
  • She looks stressed. Is she okay?(彼女、ストレスが溜まっているように見えるけど、大丈夫かな?)
  • I get stressed when I have too many things to do at once.(一度にやることが多すぎると、ストレスを感じてしまいます。)

さらに、口語では out をつけて “stressed out” と言うことも非常によくあります。これは単に「ストレスを感じる」という状態から一歩進んで、「ストレスで疲れ果てた」「もうヘトヘト」「精神的に参っている」という、より強い気持ちを表します。

  • I’m so stressed out with all this work. I need a break.(この仕事のせいで、本当にストレスでヘトヘトです。休憩が必要です。)
  • He was completely stressed out after the presentation.(彼はプレゼンの後、すっかり疲れ果てていました。)
  • Planning a wedding can make you feel really stressed out.(結婚式の準備は、本当にストレスで参ってしまうことがあります。)

2. ストレスの「原因」を言うなら “stressful”

一方、仕事や状況など、ストレスを「与える原因」となっているモノやコトについて説明するときは stressful を使います。主語は「モノ・コト・状況」になります。

  • My job is very stressful, but I like the challenge.(私の仕事はとてもストレスが多いですが、その挑戦が好きです。)
  • Moving to a new house can be a stressful experience.(新しい家への引っ越しは、ストレスの多い経験になり得ます。)
  • It was a stressful meeting. Everyone was arguing.(あれはストレスの溜まる会議でした。みんなが口論していました。)
  • Commuting on a crowded train every morning is stressful.(毎朝、満員電車で通勤するのはストレスが溜まります。)

It is stressful to do ~ (〜するのはストレスだ) や It is stressful when ~ (〜の時はストレスだ) という形で使うこともできます。

  • It’s stressful to work with a tight deadline.(厳しい締め切りで仕事をするのはストレスです。)
  • It’s stressful when you don’t know what the future holds.(将来何が起こるか分からない時は、ストレスを感じるものです。)

このように、stressedstressful は、主語が「人」なのか「モノ・コト」なのかで使い分けるのが最大のポイントです。

  • 人が主語 → stressed (感情)
  • モノ・コトが主語 → stressful (原因)

この関係性を覚えておけば、もう間違うことはありません。

「ストレス」の英語 “Stress” の意外な意味

ちなみに、名詞の “stress” は、私たちが使う「精神的な負荷」以外にも、英語では全く違う意味で使われることがあります。

  1. 物理的な圧力・力地震のニュースなどで “stress on the fault line” (断層線にかかる圧力) のように使われます。エンジニアが「橋にかかる負荷」を話すときなどもこの “stress” です。
  2. 発音のアクセント・強調”The stress is on the first syllable in the word ‘English’.” (Englishという単語では、アクセントは最初の音節にあります) のように、単語のどこを強く読むかを示すときにも使われます。

文脈によって意味が変わるのが面白いですね。

似ている表現 “Pressure” との使い分け

「ストレス」と似た状況で使われる言葉に pressure (プレッシャー) があります。この二つはどう違うのでしょうか?

stress が漠然とした精神的な負荷全般を指すのに対し、pressure は「締め切りに追われている」「周りから期待されている」「ノルマを達成しなければ」といった、外部からの具体的な目標や期待に対する圧力を指す場合に使われることが多いです。

特に、”under pressure” (プレッシャーの下にいる) という形でよく使われます。

  • I’m under a lot of pressure to finish this project by Friday.(金曜日までにこのプロジェクトを終えなければならず、すごいプレッシャーです。)
  • He works well under pressure. He’s very calm.(彼はプレッシャーに強いタイプです。とても冷静です。)
  • Do you feel pressure to succeed in your career?(あなたはキャリアで成功しなければというプレッシャーを感じますか?)

また、pressure は動詞として「〜に圧力をかける」という意味でも使えます。

  • My boss is pressuring me to work overtime.(上司が私に残業するようプレッシャーをかけてきています。)

原因をハッキリさせる動詞フレーズ “stress someone out”

「(原因が) 人にストレスを与える」と、因果関係を明確に言いたいときに非常に便利なのが “stress someone out” という動詞のフレーズです。大きな問題から日常の些細なイライラまで、幅広く使えます。

  • This traffic is stressing me out! I’m going to be late.(この渋滞、すごくストレスだわ!遅刻しちゃう。)
  • My new boss is really stressing me out.(新しい上司のせいで、本当にストレスが溜まります。)
  • Thinking about the future sometimes stresses me out.(将来のことを考えると、時々ストレスを感じます。)
  • Loud noises from the construction site are stressing out the entire neighborhood.(工事現場からの騒音が、近所全体にストレスを与えています。)

主語にストレスの原因を、out の前にストレスを感じている人を持ってくるだけなので、とても使いやすい表現です。

「ストレス解消」って英語でなんて言う?厳選フレーズ集

ストレスは溜めるだけでなく、解消することも大切ですよね。「ストレスを解消する」と言いたいとき、ネイティブは様々な表現を使い分けます。

  1. relieve stress (ストレスを和らげる)最も一般的で分かりやすい表現です。”relieve” は「(苦痛などを)和らげる、軽減する」という意味の動詞で、薬が痛みを和らげる時などにも使われます。
    • How do you relieve stress after work?(仕事の後はどうやってストレスを解消していますか?)
    • Walking in nature helps me relieve stress.(自然の中を歩くと、ストレス解消になります。)
  2. de-stress (ストレスを取り除く)”detox” (デトックス) のように、接頭語の “de-” には「分離・除去」の意味があります。少しカジュアルな響きのある動詞で、「意識的にストレスを取り除く活動をする」というニュアンスがあります。
    • I need some time to de-stress this weekend. Maybe I’ll go to a spa.(今週末はストレスを解消する時間が必要です。スパにでも行こうかな。)
    • Yoga is a great way to de-stress and clear your mind.(ヨガはストレスを取り除き、心をクリアにするのに最適な方法です。)
  3. unwind (リラックスする)”wind” (巻く) の反対で、「巻かれたものをほどく」という意味から、「心身の緊張をほぐしてリラックスする」という意味で使われる、とてもおしゃれな表現です。一日の終わりに、張り詰めた気持ちをゆっくりと解き放つイメージです。
    • I like to listen to music with a glass of wine to unwind.(私はワインを片手に音楽を聴いてリラックスするのが好きです。)
    • A hot bath is a great way to unwind before bed.(寝る前に熱いお風呂に入るのは、リラックスするのに最高の方法です。)

他にも、blow off steam (蒸気を吹き飛ばす→鬱憤を晴らす) のように、運動やカラオケなどで発散するイメージの表現や、take your mind off things (物事から心を離す→気晴らしをする) といった言い方もあります。

まとめ:言葉の使い分けが、自分を見つめるきっかけに

今回は、「ストレス」に関する英語表現、特に stressedstressful の大切な使い分けを中心に解説しました。

  • 自分の感情は stressed
  • ストレスの原因は stressful
  • 外部からの圧力は under pressure
  • 「〜のせいでストレスだ」は stress someone out
  • ストレス解消は relieve stress de-stress unwind

これらの表現を使い分けることは、単に英語が正確になるだけではありません。

「今、自分は stressed だな。何が stressful なんだろう?」

このように言葉で区別して考えてみることで、自分の状況を少し客観的に見つめ直すきっかけになります。そして、ストレスの原因が分かれば、自分に合った解消法も見つけやすくなるはずです。

英語学習は、コミュニケーションのツールであると同時に、新しい世界の見方を教えてくれる素敵なツールでもあるのです。

ぜひ、今日学んだ表現をあなたの日常でも使ってみてくださいね。

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