【初心者必見】「つまり」「要するに」を英語で使い分け!ネイティブにぐっと近づく表現4選+α

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「話の要点をまとめたい」「言いたいことがうまく伝わっていない気がする…」

英会話で、そんな風に感じたことはありませんか?

日本語の「つまり」「要するに」のように、ひと言添えるだけで、話がぐっと分かりやすくなる便利な言葉。英語にも、ニュアンスの違う様々な表現があります。これらの表現を使いこなせると、単に語彙が豊富に見えるだけでなく、相手への配慮が伝わり、コミュニケーションがより円滑になります。

今回は、そんな「話をまとめる」英語表現を、使い方や場面ごとに詳しく、そして深く解説していきます。

まずは、こちらのYouTube動画で基本をサクッと掴むのがおすすめです。

さらに深く理解して、自信を持って使い分けられるようになりたい方は、ぜひこの記事を読み進めてみてください。

場面1:もっと分かりやすく「言い換える」なら – In other words

相手が少し難しい顔をしていたり、専門的な話で伝わっているか不安な時に役立つのが In other words です。「言い換えれば」「別の言葉で言うと」という意味で、話をかみ砕いて説明する時の丁寧なサインになります。

少し丁寧な響きがあるので、日常会話だけでなく、ビジネスシーンのプレゼンテーションや報告書、メールの文面など、フォーマルな場面でも幅広く使える万能選手です。

In other words の使い方

この表現は、聞き手が自分の話を理解するのに少し苦労しているかもしれない、と感じた時に特に有効です。

  • 文頭に置いて、後ろにコンマ(,)を付けるのが基本です。
  • 技術的な専門用語を、部署が違う人にも分かるように説明する時に使います。
  • 抽象的で捉えにくい内容を、身近な具体例で説明する時にも便利です。

例文で見てみよう

He is a nocturnal animal. In other words, he sleeps during the day and is active at night.

(彼は夜行性の動物です。言い換えれば、昼間に寝て、夜に活動するのです。)

This new software will streamline our workflow. In other words, it will help us get things done much faster.

(この新しいソフトウェアは、私たちの仕事の流れを効率化します。つまり、もっと速く仕事を終わらせるのに役立つということです。)

Our company is aiming to be carbon neutral. In other words, we are working to reduce our carbon emissions to zero.

(私たちの会社はカーボンニュートラルを目指しています。言い換えれば、二酸化炭素排出量をゼロにするために取り組んでいるのです。)

ポイント

In other words を使う時に最も大切なのは、単に同じ内容を繰り返すのではなく、本当に「別の言葉で」「より分かりやすく」説明するという意識です。ただ同じことを言ってしまうと、相手に「理解力が低いと思われているのかな?」と不快感を与えかねません。相手の知識レベルや状況を思いやり、「あなたの理解を助けたい」という気持ちを伝えることが、この表現を効果的に使う鍵となります。

場面2:会話の途中で「補足・訂正する」なら – I mean

友人との会話の最中に、「あ、今のちょっと違ったな」「えっと、つまりね…」と、とっさに付け加えたり、言い直したりしたい時ってありますよね。そんな時に便利なのが I mean です。頭に浮かんだことを整理しながら話すような、自然な会話の流れを作ることができます。

非常に口語的でカジュアルな表現なので、友人や家族とのリラックスした会話で最も活躍します。

I mean の主な役割

I mean には、主に3つの使い方があり、会話の潤滑油のような働きをします。

  1. 言い間違いを訂正する:「ごめん、そうじゃなくて…」自分の発言を即座に修正し、正確な情報に軌道修正します。
  2. 言葉足らずを補足する:「つまり、何が言いたいかというと…」自分の意図や背景にある考えを、より具体的に説明します。
  3. 気持ちを強調する:「本当にすごいんだ!」感情を込めて、自分の意見や感想を力強く伝えます。

例文で見てみよう

  • 訂正We’re meeting next Friday, I mean, next Thursday.(次の金曜、いや、木曜に会うんだ。)
  • 補足I really like this cafe. I mean, the coffee is great and the chairs are so comfortable.(このカフェ、すごく好きなんだ。だって、コーヒーは美味しいし、椅子がすごく座り心地いいし。)
  • 強調She is so talented. I mean, she can play the piano, sing, and paint!(彼女は本当に才能があるよ。だって、ピアノも弾けるし、歌も歌えるし、絵も描けるんだ!)

注意点

とても便利な I mean ですが、多用は禁物です。日本語の「ええと…」「あの…」のように、考えがまとまっていない印象や、自信がなさそうな印象を与えてしまうことがあります。特に、プレゼンテーションやビジネスの交渉など、信頼性や説得力が求められるフォーマルな場では、意図的な使用を除き、避けた方が賢明です。自分の発言に責任を持つべき場面では、より明確な言葉を選ぶように心がけましょう。

場面3:話の「要点をまとめる」なら – Basically vs. In short

話が長くなってしまった時、「要するに」「手短に言うと」と締めくくりたい場面で役立つのが BasicallyIn short です。どちらも似ていますが、少しニュアンスが異なり、これを使い分けることで、より的確に意図を伝えることができます。

Basically – 「要は」「基本的には」

物事の最も大事な「核心」や、一番シンプルな「根本」の部分を伝える時に使います。複雑な仕組みや長い経緯をそぎ落とし、「一番言いたいことはこれだ」と指し示すイメージです。少しカジュアルな響きで、話し言葉でよく使われます。

  • 例文I read the entire manual, but basically, you just need to press this one button to turn it on.(説明書を全部読んだけど、要は、電源を入れるにはこのボタンを一つ押すだけでいいんだよ。)There are many economic theories, but basically, it’s all about supply and demand.(多くの経済理論があるけれど、基本的には、すべては需要と供給の問題なんだ。)

In short – 「手短に言うと」「要するに」

Basically よりも少しフォーマルな響きがあります。「長い話を短くまとめる」という「簡潔さ」がより強調される表現で、聞き手や読み手の時間を節約する、という配慮のニュアンスも含まれます。

  • 例文He talked about his childhood, his school days, and his first job. In short, he told us his life story.(彼は子供時代、学生時代、そして最初の仕事について話しました。手短に言うと、彼の人生の物語を話してくれたのです。)The marketing report analyzed sales figures, customer feedback, and competitor trends. In short, our new product is a great success.(マーケティングレポートは売上数値、顧客のフィードバック、競合の動向を分析しました。要するに、我々の新製品は大成功です。)

使い分けのポイント

この二つの表現の違いは、「何を」まとめるかにあります。

  • Basically: 複雑な物事の「本質・核心」をシンプルに示したい時。
  • In short: 長々とした説明や物語を「時間的に短く」要約したい時。会議の締めや報告書などで簡潔に結論を述べたい時にも向いています。

番外編:便利な So の落とし穴

「だから」「それで」という意味の So は、原因と結果を示したり、話をつないだりと、本当に便利でついつい多用しがちです。日常会話では全く問題ありません。

I missed the bus, so I was late.

(バスに乗り遅れたので、遅刻しました。)

しかし、特にビジネスシーンやプレゼンなど少しフォーマルな場で、文頭の So を連発してしまうと、話の展開が単調に聞こえたり、少し子供っぽい印象を与えたりする可能性があります。また、論理的なつながりが少し曖昧に聞こえてしまうリスクも孕んでいます。

便利な言葉ですが、万能薬のように頼りすぎるのは禁物です。ここぞという時には、今回ご紹介した In other wordsIn short、あるいは Therefore(それゆえに)、As a result(結果として)など、より意図が明確な表現を使ってみましょう。それだけで、あなたの英語はぐっと論理的で、洗練された印象になります。

まとめ

いかがでしたか?今回は「つまり」「要するに」にあたる英語表現を、それぞれのニュアンスや使い方を掘り下げながら見てきました。

  • In other words: 相手への配慮を込めて、分かりやすく「言い換える」
  • I mean: 会話の流れの中で、カジュアルに「補足・訂正する」
  • Basically: 複雑な話の「核心」をシンプルに伝える
  • In short: 長い話を「手短に」時間を意識してまとめる

これらの表現は、単なる言い換えではありません。相手の状況を考え、自分の意図を明確に伝えようとする、コミュニケーションにおける大切なツールです。

いきなり全てを完璧に使い分ける必要はありません。まずはどれか一つ、あなたが「これなら使えそう!」と思ったものを、次の会話で意識して使ってみることから始めてみませんか?その小さな一歩が、あなたの英語をより豊かで自信に満ちたものに変えていくはずです。

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