【脱・Badだけ!】ネイティブが使い分ける英語の「ひどい」総まとめ

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「ひどい」と英語で言いたい時、つい “bad” という単語ばかり使っていませんか?もちろん “bad” でも間違いではありませんが、ネイティブスピーカーは状況や感情に合わせて、さまざまな単語を使い分けています。自分の気持ちをより正確に、そして豊かに表現できるようになると、英会話はもっと楽しくなります。

まずは、こちらのYouTube動画で基本をサクッと確認してみましょう!

このブログ記事では、動画の内容をさらに一歩深掘りして、あなたの英語表現を豊かにするためのお手伝いをします。それぞれの単語が持つ微妙なニュアンスを、豊富な例文と共にじっくりと理解して、もっと気持ちが伝わる英語を目指しましょう。

基本の「ひどい」を表す4つの英単語

まずは、日常会話で頻繁に登場する基本の4つの単語から見ていきましょう。どれも「ひどい」や「とても悪い」という意味ですが、それぞれが描く「ひどさ」の情景は少しずつ異なります。この違いを感じ取ることが、表現力アップの第一歩です。

1. terrible – 客観的に質が低い「ひどい」

“terrible” は、物事の質やパフォーマンスが、あるべき基準から見て大きく下回っている時や、客観的に見て状況がとても悪い時に使われます。個人的な感情というよりは、「誰が見てもこれは良くない」というニュアンスが強いのが特徴です。

  • The service at that restaurant was terrible.(あのレストランのサービスはひどかった。)→サービスの質がプロとして期待されるレベルに達していなかった、という客観的な評価です。
  • I have a terrible headache.(ひどい頭痛がするんです。)→痛みの程度が尋常ではない、という客観的な事実を伝えています。
  • He is a terrible cook.(彼は料理がひどく下手だ。)→彼の料理の腕前が、一般的な基準で見て低い、という意味です。
  • The traffic was terrible this morning.(今朝は交通渋滞がひどかった。)→渋滞の状況が客観的に見て非常に悪かったことを示します。
  • She has a terrible memory for names.(彼女は人の名前を覚えるのがひどく苦手だ。)→記憶力が悪い、という能力の低さを客観的に述べています。

2. horrible – 五感に訴える不快な「ひどい」

“horrible” は、思わず顔をしかめたり、目を背けたりしたくなるような、感覚に直接訴えかけてくる不快さに使われます。臭い、見た目、音など、五感で感じる「ひどさ」を表すのにぴったりです。また、恐怖心をあおるような「ぞっとする」というニュアンスも強く含んでいます。

  • There was a horrible smell coming from the kitchen.(キッチンからひどい臭いがしてきた。)→鼻をつくような、生理的に受け付けない臭いを表現しています。
  • I saw a horrible car accident on my way home.(帰り道にひどい交通事故を目撃した。)→目を覆いたくなるような、悲惨で恐ろしい光景だったことを伝えます。
  • What’s that horrible noise?(あのひどい物音は何?)→黒板を爪でひっかく音のように、耳障りで不快な音を指します。
  • The things I saw in the war were too horrible to describe.(私が戦争で見た物事は、言葉で言い表せないほどひどいものだった。)→精神的なショックを伴う、恐ろしい経験を表します。
  • She was wearing a horrible dress.(彼女はひどいデザインのドレスを着ていた。)→色やデザインが悪趣味で、視覚的に不快だったという意味です。

ちょっと深掘り: “terrible” vs. “horrible”

この2つは混同しやすいですが、「ひどさ」の種類が異なります。

“A terrible accident” は「被害の大きい、大規模な事故」という客観的な状況のひどさを指します。

一方、”A horrible accident” は「思わず目を覆いたくなるような、悲惨で恐ろしい事故」という、人の感情や五感に訴えかけるひどさを指します。

3. awful – 幅広く使える便利な「ひどい」

“awful” は非常に便利な単語で、”terrible” のように客観的な状況の悪さにも、そして「気分が悪い」「申し訳なく思う」といった主観的な気分の悪さにも使える、守備範囲の広い言葉です。元々は “awe”(畏敬の念)から来ており、「畏怖の念を抱かせるほどすごい」という意味でしたが、現在ではほとんど「ひどい」という意味で使われます。

  • The weather was awful yesterday.(昨日はひどい天気だった。)→ “terrible weather” とほぼ同じ意味で使えます。
  • I feel awful about what I said to her.(彼女に言ったことを本当に申し訳なく思う。)→自分の言動によって、罪悪感や後悔で気分が「ひどく」落ち込んでいる状態です。
  • This coffee tastes awful.(このコーヒーはひどい味だ。)→味が主観的に、または客観的に見て非常にまずいことを表します。
  • I’m awful at sports.(私はスポーツがひどく苦手です。)→ “terrible at sports” と同じように、能力の低さを表現できます。
  • I feel awful, I think I’m getting a cold.(気分がひどい、風邪をひき始めていると思う。)→体調が悪い時の「気分が悪い」にもぴったりです。

4. dreadful – 不安や憂鬱にさせる「ひどい」

“dreadful” は、「何か悪いことが起こるのではないか」という不安感(dread)や、気分が落ち込むような憂鬱さを伴う「ひどさ」を表します。単に悪いだけでなく、心理的なプレッシャーや重苦しい雰囲気を含むのが特徴です。

  • We received some dreadful news this morning.(今朝、私たちはいくつかのひどい知らせを受け取った。)→その知らせが、聞いた人を不安にさせたり、悲しませたりする内容だったことを示します。
  • I had a dreadful nightmare last night.(昨夜、ひどい悪夢を見た。)→非常に怖く、後味の悪い夢だったことを伝えます。
  • The long wait was dreadful.(長い待ち時間は本当にひどかった。)→ただ長いだけでなく、待っている間ずっと不安やイライラが募るような、精神的に苦痛な時間だったことを表します。
  • “What dreadful weather!” she said.(「なんてひどい天気なの!」と彼女は言った。)→外に出るのも億劫になるような、気分が滅入る天気を表現します。
  • The performance was simply dreadful.(その演技は全くもってひどかった。)→見ているのが苦痛になるほど、出来の悪いパフォーマンスだったという意味です。

状況別!もっと具体的に伝える「ひどい」

基本の単語に加えて、特定の状況で使える表現も覚えておくと、会話がさらにスムーズになり、表現の的確さがぐっと増します。

天気が「ひどい」とき

  • miserable:”dreadful” が憂鬱にさせる天気そのものを指すのに対し、”miserable” はその天気のせいで「自分が惨めな気分になる」という、より主観的な感情に焦点を当てた表現です。寒さや雨で、心身ともに滅入ってしまうような状況に最適です。
    • It was a miserable day, cold and rainy.(寒くて雨降りの、惨めな一日だった。)
    • I felt miserable because I couldn’t go out in the storm.(嵐で外出できず、惨めな気分だった。)

食べ物が「ひどい」とき

  • disgusting:「吐き気がするほどまずい」というレベルの、非常に強い嫌悪感を示します。文字通り、生理的に受け付けないほどのひどさを表すので、使う相手や状況を選ぶ、とても強い言葉です。
    • The food at the cafeteria was disgusting.(そのカフェテリアの食事は吐き気がするほどまずかった。)
  • off:「あれ?なんだか味が変だ」「いつもと違う」という、食べ物が傷み始めているかもしれない時の表現です。味が酸っぱくなっていたり、変な匂いがしたりする状況で使います。
    • This milk tastes a bit off. I don’t think we should drink it.(この牛乳、少し味が変だ。飲まない方がいいと思う。)
  • gross:子供や若者がよく使うカジュアルな言葉で、”disgusting” と似ていますが、もう少し軽いニュアンスです。「うわ、キモい」というような感覚で、食べ物以外にも汚いもの全般に使えます。
    • He found a hair in his soup. That’s so gross!(彼はスープの中に髪の毛を見つけた。すごく気持ち悪い!)

人の行動や性格が「ひどい」とき

  • mean:意地悪で、思いやりがない様子を表します。特に、人を傷つけるような意図的な言動に対して使われます。
    • Why are you so mean to me?(どうして私にそんなに意地悪なの?)
  • nasty:不快で意地が悪い、悪意のある言動に使います。”mean” よりも、ねちねちとした陰湿さや、人を不快にさせるニュアンスが強いです。
    • He made a nasty comment about her dress.(彼は彼女のドレスについて意地悪なコメントをした。)
  • cruel:”mean” や “nasty” よりもさらに強く、相手に精神的・肉体的な苦痛を与えることを楽しむかのような「残酷さ」を表します。
    • It was cruel of him to make fun of the boy’s accent.(その子の訛りをからかうなんて、彼は残酷だった。)

カジュアルな会話での「ひどい」

最後に、友人同士など親しい間柄で使われるカジュアルな表現も紹介します。フォーマルな場では使えないので注意が必要ですが、日常会話では非常によく耳にする言葉です。

suck – 「最悪だ」「ついてない」

“suck” は動詞で、「最悪だ」「ひどい」「ついてない」「下手だ」といった不満を表す、非常に口語的な表現です。主語が物事なら「~は最悪だ」、人なら「~は下手だ」という意味になります。

  • This movie sucks.(この映画、最悪だよ。)
  • A: I lost my wallet. (財布をなくしちゃったんだ。)B: That sucks. (それはひどいね。/ 最悪だね。)→相手への同情を示す相槌としても頻繁に使われます。
  • My job sucks.(私の仕事、最悪なんだ。)
  • I suck at math.(私は数学がひどく苦手だ。)

この表現はとても便利ですが、かなりくだけた言い方なので、会社のプレゼンや上司との会話など、フォーマルな場面や目上の方に対して使うのは絶対に避けましょう。

まとめ

いかがでしたか?日本語の「ひどい」という一言には、英語ではたくさんの表現があることがお分かりいただけたと思います。それぞれの言葉の核心的なイメージを掴むことが大切です。

単語コアとなるニュアンス
terrible客観的な質の低さ、パフォーマンスの悪さ
horrible五感に訴える不快さ、ぞっとするような恐ろしさ
awful状況にも感情にも使える、万能な「ひどい」
dreadful不安や憂鬱な気分にさせる、心理的な「ひどさ」

最初は「どれを使えばいいんだろう?」と迷ってしまうかもしれませんが、完璧を目指す必要はありません。まずは「今回は “bad” の代わりに “terrible” を使ってみようかな」というように、一つでも意識して使ってみることから始めてみてください。

そうやって少しずつ意識して使い分けていくことで、あなたの英語はもっと自然で、気持ちが伝わる生き生きとしたものに変わっていきます。ぜひ、今日からチャレンジしてみてくださいね。

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