「thの発音は舌を噛むように」という説明はそろそろ辞めませんか?

私は発音を身につけるのに非常に苦労しました。私が学生の時代、英語の先生は発音を教えてくれませんでした。そもそも先生が英語を話せるのかどうかも疑問でした。英語は基本的に読めれば良い、という時代でしたからね。今思えば、おおらかな時代ですね。笑

だから私は大人になってから、英会話学校に行き始めました。いわゆる学校英語は得意な方だったのですが、とにかく苦労しました。その中でも、 一番苦労したのが発音です。学び方が全く分からなかったのです。

その中でも特に苦手だったのが th です。英会話学校で外国人の講師に教えてもらったこともあります。でも分かりませんでした。外国人講師は「自分の発音を真似しろ」としか言いません。やり方を説明してくれないのです。うまくできなかった時の講師の失望した顔は今でも忘れられませんね。

仕方ないので本屋さんで発音の本を買って勉強しました。だいたい、説明には、こう書いてあります。「th は舌を噛むようにする。」でも実際に舌を噛むと、音が出ません。今思えば当たり前です。

でもそもそもこの説明、おかしくないでしょうか。「舌を噛まないようにする」であれば実行できます。でも「舌を噛むようにする」を実行すると、そもそも音が出ません。テキストによっては親切に「本当に噛んではダメ」と書いてあります。分かってるなら説明の仕方を変えてよ、と思ったものです。

結論から言うと、「舌を噛むよう」に見えますが、舌を噛むように意識する必要は全くありません。「舌を上の歯先にくっつける」だけです。これなら、実行可能です。th の音は、舌と歯先を抜けてくる音なのです。摩擦音と言います。

この音を出そうとすると、下顎は力が抜けるので、自然に上がってきて、下の歯が舌に接触します。だから、端から見ると、舌を噛むような動作に見えるだけなのです。だから下顎は全く意識する必要がありません。

だから皆さん、絶対に「舌を噛むように」しちゃダメですよ。